太陽光発電を導入したいけれど、費用がかかることにお悩みですか?
太陽光発電を導入するときは、100万円前後の費用がかかります。できることなら、初期費用を抑えて太陽光発電を導入したいと考える人も多いのではないでしょうか。太陽光発電を導入する方法は、購入だけではありません。
初期費用を抑えたいのであれば、太陽光発電のリースがおすすめです。この記事を読めば、初期費用を抑えて太陽光発電を導入できるリースについて知ることができます。基礎知識のない人にもわかりやすく解説しているので、太陽光発電のリースがライフスタイルに合っているかがハッキリわかります。
- 太陽光発電のリースの特徴
- リースと0円ソーラーの違い
- 太陽光発電のリース料金
- 購入とリース、PPAの違い
- 購入とリースの費用の違い
- 太陽光発電リースの補助金
太陽光発電のリースとは?
太陽光発電のリースとは、専門の業者から太陽光パネルを借りて設置することです。
太陽光発電のリースは、どういうものなの?
太陽光発電をリースするときは、毎月固定の料金を支払います。太陽光発電をリースした後は、パネルを設置して追加料金なしで発電した電気を自宅で活用でき、売電も可能です。
5年から20年の契約期間が終われば、太陽光発電の設備が譲渡されます。契約期間やリース料金はリース元の会社によって異なるので、契約時に必ず規約を確認してくださいね。
契約が終わったら太陽光パネルがもらえるのね!レンタルと似ているけれど、リースとレンタルは違うの?
リースとレンタルは、似ているので混同してしまいがちですが、違う意味の言葉です。まず、レンタルは数日や数ヶ月などの短い期間で品物を借りるときに使う言葉です。レンタルの場合は、レンタル元の会社が品物の管理をするので、借りる側である私たちにはメンテナンスの必要はありません。
対して、リースは数年単位で品物を借りるときに使う言葉です。リースで品物を借りる場合は、レンタルとは異なり借りる側である私たちにメンテナンスを含めた管理の義務があります。よって、太陽光発電をリースするときは、リース期間中のメンテナンスは借りる側である私たちが行うのです。
屋根に取り付ける太陽光発電は、簡単につけ外しできるものではないですよね。簡単につけ外しができない太陽光発電は、レンタルではなくリースとして貸し出されるのが一般的です。
なるほど、レンタルとリースは違うのね。リースにメンテナンスの義務があることは知らなかったわ。
太陽光発電リースと0円ソーラーの違いは?
太陽光発電のリースについて調べていると「0円ソーラー」という言葉を目にすることがあります。0円ソーラーは、初期費用が無料で導入できる太陽光発電のことを指しています。
太陽光発電のリースも、初期費用が無料で導入できるので0円ソーラーのひとつです。下記の項目でリースを含めた0円ソーラーを紹介しますね。
PPA(電力販売契約)
太陽光発電のPPAモデルとは、無料で太陽光発電を導入できる0円ソーラーのひとつです。PPAモデルでは、毎月の設備使用料を支払う必要がありません。毎月の設備使用料の代わりに、発電した電気を買い取るのがPPAです。発電した電気の売電収入は受け取ることができません。
リースと同様に太陽光パネルなどの設備を所有しているのはPPA元の会社です。リースとの違いは、毎月の料金が固定されていない点と、売電ができない点です。
屋根貸し
太陽光発電の屋根貸しとは、土地を貸すように太陽光発電の業者に屋根を貸す0円ソーラーです。契約者である私たちは、あくまで屋根を貸しているだけなので、発電した電気や売電収入を受け取ることはできません。
代わりに、屋根を貸しているので毎月発電量や売電収入から賃料を受け取ることができます。売電収入の代わりに屋根を貸している賃料を受け取ることができるので、実質的に電気代を節約することが可能です。
リースモデル
PPAや屋根貸しとリースの違いは、太陽光発電で発電した電気を自由に使えることと、売電収入を受け取れることです。また、サブスク契約のように毎月固定のリース料金を支払うので、電気使用量による料金の変動がありません。毎月同じ料金を支払うので、太陽光発電のサブスクと呼ばれることもあります。
リースは、PPAや屋根貸しとは異なり、毎月発電した電気を自由に使えます。さらに、売電収入も受け取れるので、太陽光パネルを購入したときと同様の節約効果を得られる点がメリットです。ただし、契約の条件やリース料金は契約する会社によって異なるので、詳しい契約内容は、リース契約時に詳しく確認する必要があるでしょう。
どのモデルにもメリット・デメリットはあるのね
太陽光発電のリース料金は月々いくら?
太陽光発電のリースは、月々1万円から2万円程度です。毎月のリース料金は、太陽光発電の容量やリース会社によって異なります。中には、毎月のリース料金とは別に保険料やメンテナンス費用が必要になる会社もあります。
太陽光発電のリースは、我が家にとってメリットが多そうなんだけれど、月々いくらくらい料金がかかるのかしら?
太陽光発電のリース料金は、毎月1万円から2万円であるケースが多いです。ただし、太陽光パネルの容量、保証、メンテナンス費用、契約期間によって月々の支払額が変わる場合があるので、事前にチェックする必要があります。
太陽光パネルの容量は、大きければ大きいほどリース料金が高くなります。また、保証やメンテナンス費用が月々の料金に加算される可能性があります。保証やメンテナンス費用については、リース元の会社によって異なるので、事前に確認が必要です。
さらに、屋根の形状によっては特別な工事が必要になるケースがあります。特別な工事が必要になった場合もリース料金が上がる可能性があるので注意しましょう。
太陽光発電の容量によって、毎月のリース料金が変わる可能性があるのね。
そうなんです。同じパネル容量だからといって、必ずしも同じ料金になるとは限りません。また、リースの会社によっても料金が異なるので、毎月支払うべき料金は事前に確認しておく必要があります。太陽光発電をリースするときは、購入して設置するケースと同様に、事前に見積もりや現地調査をしてもらうようにしましょうね。
太陽光発電の購入・リース・PPA(電力販売契約)の比較
太陽光発電のリースを含む0円ソーラーは、初期費用をかけたくない人にとってメリットの大きいサービスです。ただ、0円ソーラーと言っても、リースとPPAではメリットが異なります。次の項目で、太陽光発電の購入とリース、PPAの違いを確認してみましょう。
申し込みから設置手順の違い
太陽光発電を購入する場合、設置を依頼する販売店を決めるところからはじめます。販売店が決まったら、電気代シミュレーションを行い、設置する太陽光パネルを決定します。設置する太陽光パネルを決定したら、補助金の有無を確認し、見積もりを出してもらいましょう。見積もりに納得できたら、工事の日程を決めます。以上が太陽光パネルを購入する場合の設置手順です。
リースやPPAの場合でも、太陽光発電を購入するときと設置手順に大きな違いはありません。リースやPPAの場合、設置を依頼する会社がリース会社やPPAの会社です。リースやPPA元の会社が決まったら、設置する太陽光パネルと毎月の料金(電気料金単価)を確認しましょう。このとき、電気代シミュレーションをしてもらうと、パネル導入後の生活イメージが掴みやすいです。その後契約内容を確認し、納得できたら工事の日程を設定します。
通算費用の違い
太陽光発電を購入する場合は、平均して1kWあたり28.4万円の設置費用がかかります。(参照1)平均的な4kWの太陽光発電を導入する場合の導入費用は、工事費込みで約113万円です。
対して、リースの場合は、毎月の支払額や支払い期間によって支払い総額が異なります。仮に毎月1万円で10年契約をした場合だと、通算費用は120万円になる計算です。太陽光発電を購入するケースに比べると、若干割高になります。
PPAは、毎月の電気使用量によって支払う金額が変動します。発電した電気を使わなければ毎月の使用量は安くなりますし、逆に発電した電気をたくさん使えば毎月支払う料金は高くなるでしょう。PPAで太陽光発電を導入するときは、電気料金単価など事前の確認を忘れないようにしましょう。
このように、同じ0円ソーラーでも毎月の料金と通算費用が変わります。太陽光発電を導入するときは、発電した電気の使い方によってメリットが大きいものを選ぶのがおすすめです。
参照1:太陽光発電について(P37)
購入(ローン) | リース | PPA | |
初期費用 | 113万円(ローン:0円〜) | 0円 | 0円 |
月額 | なし(ローン:9,899円) | 1万円から2万円 | 電気使用量分 |
契約期間 | なし | 10年から15年 | 15年から20年程度 |
総額 | 113万円(ローン:約118万円) | 120万円から360万円 | 電気使用量によって異なる |
売電 | できる | できる | できない |
元を取るまでの期間 | 10年程度 | なし | なし |
※総額は概算です
※元を取るまでの期間は一般的な一例
参照2:リフォーム・ソーラーローンシミュレーション:ローンシミュレーション:サービス情報:株式会社オリコプロダクトファイナンス
太陽光発電のリースのメリットは?
太陽光発電のリースのメリットは、初期費用が必要ないことです。パネルを一括で購入する場合は、100万円以上の初期費用がかかります。ローンを組むにしても多少なりとも初期費用が必要です。
対して、リースであれば初期費用0円で設備を導入でき、購入したときと同様に、売電したり、発電した電気を使ったりできます。初期費用0円で購入したときと同じ活用方法ができる点は、太陽光発電のリースのメリットだと言えるでしょう。
太陽光発電のリースのデメリットは?
太陽光発電のリースのデメリットは、購入よりも総額が割高になってしまう点です。また、設置する太陽光パネルのメーカーが限られてしまう場合がある点もデメリットだと言えるでしょう。
太陽光発電を購入して設置するときと同様に、リースでも簡単にパネルを取り外すことはできません。リースだからといって、簡単に契約途中に太陽光パネルを取り外せるわけではなく、契約後には簡単に取り外しができない点には注意が必要です。
万が一、太陽光発電のリースを途中解約する場合は、違約金に加えて、パネル取り外しのための工事費用、屋根の修理費用がかかってしまいます。太陽光発電をリースするときには、途中解約することがないように注意して契約しなければいけません。
太陽光発電のリースと購入どちらがお得?
太陽光発電のリースを利用するか迷っている方の中には、購入とどちらがいいのだろうと悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。総額だけで見ると、太陽光発電を購入するケースの方がお得です。
太陽光発電を購入する場合、おおよそ100万円前後の設備費と10万円程度の工事費が必要です。対して、リースの場合は1万円から2万円の月額費用を10年以上支払うので、最低でも120万円の費用がかかる計算です。導入費用の総額が気になる方は、太陽光発電を購入する方がおすすめです。
ただし、法人の場合は太陽光発電をリースすることで、減価償却など経理の手間を省けます。事務所などの会社に太陽光発電を導入するときは、リースの方がメリットがあるケースも多いです。さらに、太陽光発電のリースは毎月の費用が固定なので、長く見通しがきく節税対策として有効です。
太陽光発電のリースでも補助金はつかえるの?
太陽光発電をリースした場合、補助金によって毎月の利用料金が安くなる可能性があります。太陽光発電のリースで補助を受けられるケースは以下の2つです。
- お住まいの自治体がリースに補助金を出している
- リース元の会社が登録事業者である
ただし、2024年現在、太陽光発電のリースに対して補助金を出している自治体は限られています。太陽光発電をお得に設置したい場合は、太陽光発電のリースに加え、購入で受け取れる補助金についても確認してみてくださいね。
太陽光発電のリースなら初期費用なしでも太陽光パネルが設置できる
太陽光発電をリースする場合、初期費用を支払わずに太陽光パネルを設置できます。毎月決まった料金を支払うことで、契約終了後には太陽光パネルを自分のものにすることが可能です。
ただ、太陽光発電のリースは購入よりも、支払う総額が多いです。太陽光発電のリースを利用したいと思ったら、購入した場合の総額費用などを確認し、メリットが多い方を選択しましょう。