「太陽光発電の設置見積もりを取ったけど、相場程度なのか判断できない」
「会社によって、なぜか設置金額の見積もりが違う」
「知り合いの家の設置費用と自宅の設置費用が全然違う」
太陽光発電の設置費用について、このような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
結論として、設置費用の総額は130万円程度が目安(4.5kWの太陽光発電の場合)です。ただし、屋根の大きさや状態、自宅での電力使用量によっても見積り値段が変わってきます。
この記事では、【東京都4人家族の戸建てに付ける場合】などの実際にある例で相場を紹介します。
この記事を読むことで、あなたのお宅がどのケースに当てはまるのかがわかるため、ぜひ参考にしてください。
太陽光パネル設置の販売専門店レオフォースでは、お客様、一件、一件のライフスタイルに合わせて、最適な設置プランをおつくりします。『他社ではメリットが出ない』といわれたお宅でも、レオフォースのプランニングで、プラスのメリットがでることもあります。
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太陽光発電の設置費用の内訳は?
具体例の紹介をする前に、まずは太陽光発電の設置費用の内訳を見ていきましょう。4.5kWの太陽光発電を設置する場合の費用は以下のとおりです。
項目 | 費用 |
---|---|
太陽光パネル(4.5kW) | 約65万円 |
パワーコンディショナー等の周辺機器 | 約20万円 |
太陽光パネルの設置工事 | 約45万円 |
それぞれの項目にかかる費用について詳しく説明していきます。
太陽光パネルの費用
太陽光パネル1kWあたりの費用は15万円前後で、4.5kWを載せる場合は総額65万円程度になります。太陽光パネル2~4枚で1kWになるため、1枚あたりの費用は約5万円~10万円が目安です。
全国平均では4.5kWの太陽光パネルを屋根に設置しており、パネルの枚数では15枚程度です。ただし、地域や家の状態によって変わってきます。
たとえば、東京の場合は家が狭いケースがあり、4.5kwまでのせられないこともあります。また、屋根の強度によっては太陽光パネルの載せる枚数を減らさなくてはなりません。
家の電気使用量や蓄電池の有無によっても太陽光パネルの適切な容量は変わってくるため、家庭に合った容量の太陽光パネルを検討しましょう。
パワーコンディショナー等の周辺機器の費用
太陽光パネルに必須の周辺機器にはパワーコンディショナーがあり、費用は約20万円かかります。
パワーコンディショナーとは、直流の電気を交流の電気に変換する機器です。私たちが普段の生活で使っている電気は交流であり、直流電気は家庭内で使用できません。
太陽光パネルで作る電気は直流のため、パワーコンディショナーを使って交流に変換する必要があります。
パワーコンディショナーには定格出力(安定して電気を出力できる最大の電気量)が設定されています。太陽光パネルの出力がパワーコンディショナーの定格出力を超えてしまうと、超過分の電力が変換できません。
そのため、設置する太陽光パネルの容量に合った定格出力のパワーコンディショナーを選びましょう。
パワーコンディショナーの他に、自宅内にコントロールパネルなどの設置も必要になります。費用は1万円前後です。
太陽光パネルの設置工事の費用
太陽光パネルの設置工事の費用は、4.5kWで約45万円です。既存住宅に後付けする場合の工事では、屋根に足場を組み、架台を設置してその上に太陽光パネルを載せます。
太陽光パネルを載せる架台の費用が約15万円、工事費が約30万円ほどかかるため、合計して約45万円になります。
ただし、屋根の形状や傾斜、設置する太陽光パネルの種類などにより費用は変わってくる点には注意してください。
基本的には、太陽光パネルの容量が大きいほど設置工事の費用は高くなります。
太陽光パネル設置のオプション追加の費用
太陽光パネルを設置する際には、オプション追加の費用がかかる場合もあります。必須ではありませんが、よく必要になる費用として以下のものが挙げられます。
- 屋根の修繕費用
- 蓄電池の費用
- 太陽光パネルの維持費
それぞれ費用について詳しく見ていきましょう。
屋根の修繕費用
太陽光パネルを設置するには、十分な強度をもつ屋根が必要です。屋根が弱い場合は事前に補強する必要があるため、屋根の修繕費用が別途かかります。
修繕費用は屋根の状態によって大きく異なり、10万円前後で済むこともあれば100万円以上かかってしまう場合もあります。
ただし、費用が高いからと屋根の修繕をせずに太陽光パネルを設置することはおすすめできません。無理に太陽光パネルを設置すると、雨漏りが起きたり屋根に穴が開いたりする可能性があるからです。
設置後にトラブルが起きないよう、屋根の状態をしっかりと確かめてから太陽光パネルを設置しましょう。
また、太陽光パネル設置後に屋根のメンテナンスをする際には、パネルを脱着しなくてはいけない場合があります。
太陽光パネルの移設費用は20万円程度かかるため、屋根の塗装や軽微な補強を検討している方は、設置前に済ませたほうが将来的な費用を減らせる可能性があるでしょう。
蓄電池の費用
蓄電池も導入する場合は、費用として約150万円〜300万円かかります。太陽光パネルを設置する際に、蓄電池は必須ではありません。
しかし、蓄電池がないと太陽光パネルで昼間に発電した電気を夜に使えないため、太陽光発電のメリットを最大化できません。
また、蓄電池は太陽光パネルで作った電気を貯められるだけでなく、停電時の非常用電源にもなります。太陽光発電の発電量が十分にあれば、蓄電池の元を取れるくらい電気代が削減可能です。
初期費用が高くなるため、予算や太陽光パネルの発電量、家庭での電気使用量のバランスをみて必要かどうか検討しましょう。
太陽光パネルの維持費
太陽光パネル設置後にはメンテナンスやクリーニングなどの維持費がかかります。また、パワーコンディショナーの寿命は太陽光パネルよりも短いため、20年間で一度は買い替えなくてはいけません。
太陽光パネルは発電量維持や安全性確保の観点から3~5年ごとに1回程度メンテナンスすることが推奨されています。
2023年の経済産業省のデータによると、メンテナンス1回あたりの費用相場は約4.7万円です。また、パワーコンディショナーの買い替え相場は約29.2万円と、維持費だけでも多くの費用がかかります。(参照1)
他にも、太陽光パネルの汚れで発電量が低下することがあれば、クリーニングが必要です。クリーニングの価格は基本料金+太陽光パネルの枚数で設定されている業者が多く、数万円の費用がかかるでしょう。
参照1:資源エネルギー庁
太陽光発電の設置をすると収入もある
太陽光発電を設置するには多くの費用がかかりますが、収入を得られたり節約につながったりと経済的なメリットもあります。
出費が大きいほど収入も大きくなることが多いですが、たくさん設置すればよいとは限りません。発電量や電気使用量などを考慮して、自宅に必要な太陽光パネルの容量を見極めることが重要です。
太陽光発電の設置をすると得られる、以下の経済的なメリットを知っておきましょう。
- 電気代の節約
- 売電による収入
- 補助金による費用の減額
それぞれ詳しく説明します。
電気代の節約
太陽光パネルで作った電気を家庭内で使うことで、電気代の節約になります。家庭内で使った分だけ、電力会社から電気を購入しなくて済むからです。
また、電気料金には使用量に伴って、再エネ賦課金が加算されています。電気の購入が減ることで、再エネ賦課金の支払額も少なくなります。
再エネ賦課金って何?
再エネ賦課金とは、電力会社が家庭や企業から、再生可能エネルギーを買い取る時に使われるお金のことです。再生可能エネルギーを普及させる目的で導入されました
電力会社の再生可能エネルギーの購入費用を私たちが負担しているのね
そうです。再エネ賦課金は電気を購入している人たち全員が負担しています。電気使用量1kWhごとに再エネ賦課金が加算され、毎月の電気料金とともに支払います。
2024年度の再エネ賦課金は1kWhあたり3.49円です。この金額は年度ごとに経済産業省が決めています(参照2)
電気使用量1kWhごとに再エネ賦課金がかかるから、購入する電気を減らすと再エネ賦課金の金額も減るのね
太陽光パネルで家庭内の電気をすべて賄えた場合は、再エネ賦課金がかからなくなります。ただし、太陽パネル単体では家庭内の電気をすべて賄うのは難しく、電力会社から電気を購入する必要があります。
電気代の節約効果をより高めたい場合は、蓄電池の設置も検討しましょう。蓄電池で太陽光発電の電気を夜間でも使えるようにすれば、電気代0円に近づけますよ。
参照2:経済産業省
売電による収入
太陽光パネルで作った電気は、電力会社に売ることで売電収入を得られます。発電量が多くなる昼間は、作った電気をすべて家庭内で消費できずに余ってしまうため、余剰電力は基本的に売電します。
FIT制度(固定価格買取制度)によって、10kw未満の太陽光パネルは設置してから10年間電気の買取価格が決まっており、2024年度は1kWhあたり16円です。(参照3)
10年後は電力会社によって価格が変動し、固定買取価格よりも安くなる場合があります。そのため、FIT制度終了後は、太陽光パネルで作った電気をなるべく家庭内で消費することが重要になります。
参照3:資源エネルギー庁
補助金による費用の減額
太陽光パネルの設置に補助金がでる自治体があります。補助金による初期費用の減額も経済的なメリットの一つです。
たとえば、以下の自治体が補助金制度を設けています。
自治体 | 補助金制度 | 補助額 |
---|---|---|
東京都 | 令和6年度 家庭における太陽光発電導入促進事業(参照4) | 【新築住宅】 3.6kW以下の場合:1kWあたり 12万円(上限36万円) 3.6kWを超える場合:1kWあたり10万円(50kW未満) (太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額が上限) 【既存住宅】 3.75kW以下の場合:1kWあたり15万円(上限45万円) 3.75kWを超える場合:1kWあたり12万円(50kW未満) (太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額が上限) |
さいたま市 | 令和6年度「スマートホーム推進・創って減らす」機器設置補助金(参照5) | 5kW未満:25,000円 5kW以上:55,000円 |
上記以外の自治体にも補助金制度があるため、太陽光パネルを設置する際には住んでいる地域の自治体に補助金がないか確認しましょう。
とくに、東京都では太陽光パネルの容量によっては100〜200万円設置費用が補助されるため、初期費用を大きく抑えられお得です。
自治体の補助金は年度ごとに予算が決まっています。補助金をもらいたい方は早めに申請の準備をしましょう。
事例別・太陽光発電設置費用とリターンの相場は?
これまでの情報をふまえて、太陽光発電の設置費用とリターンの相場を以下の具体例で解説していきます。
- 東京都で4.5kWのパネルを築5年の自宅に設置
- 太陽光パネルの設置に伴う屋根の修繕は不要
- 架台式で瓦屋根に設置する
- 4人家族の一般家庭だが、昼間も電気を使うと仮定
- 電気契約は東京電力のスタンダードSプラン(参照5)
- 毎月の電気使用量は420kWh
- 年間の発電量は4,800kW(月に400kW)
- 太陽光発電の自家消費量は3割で月に120kWとする(残りはすべて売電)
4.5kWの太陽光パネルの金額は約65万円です(1.5kWごとに約15万円)。パワーコンディショナーも購入すると、追加で20万円かかります。また、屋根の修繕をせずに架台を組み立てて太陽光パネルを設置するため、工事費は約45万円です。
設置費用を合計すると、65+20+45=130となり、太陽光発電の設置費用相場は130万円になります。
次に設置後のリターンを計算していきましょう。月に120kW自家消費するため、120×40.49=4,858.8円の電気代を節約できます。1年間だと約5.8万円です。
また、自家消費しなかった280kWの電気を毎月売電すると、280×16=4,480円の売電収入を得られます。1年間の売電収入は約5.4万円です。
東京都では太陽光パネルの設置に補助金がでます。2024年の補助金制度を参考にすると、4,5×12=54万円の補助金が受け取れます。
リターンを合計すると、5.8+5.4+54=65.2となり、太陽光発電のリターン相場は初年度で約65.2万円です。2年目からFIT制度が終わるまでは、毎年約11.2万円のリターンになります。
リターンの合計が初期費用を上回るのは65.2+11.2×6=132.4万円の計算から7年後になることがわかります。
つまり、東京都で補助金を活用できれば最短7年で初期費用を回収できる可能性があるのです。
ここまでの計算結果を下表にまとめましたので、参考にしてください
設置費用の相場 | 太陽光パネル:約65万円 パワーコンディショナー:約20万円 工事費:約45万円 合計:約130万円 |
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リターンの相場 | 【初年度】 電気代の節約:約5.8万円 売電収入:約5.4万円 補助金:54万円 合計:約65.2万円 【2年目~10年目(FIT制度中)】 電気代の節約:約5.8万円 売電収入:約5.4万円 合計:約11.2万円 |
初期費用回収までの期間 | 約7年 |
初期費用を回収するには補助金を受け取れるかが重要です。この例では補助金によって半分近くもの初期費用を回収できています。
東京都の太陽光パネル義務化や国のカーボンニュートラル政策もあり、東京都の補助金は2025年も2024年並みになると業界では想定されています。
そのため、早めに申請の準備をして補助金を受け取れれば、太陽光発電システムをお得に設置できるチャンスですよ。
参照5:東京電力エナジーパートナー
まとめ:太陽光発電の設置費用を知るには見積り依頼が必要
太陽光発電の設置費用の相場は4.5kWで約130万円が目安です。ただし、屋根の修繕や蓄電池の設置があるとさらに費用がかかります。
初期費用は大きくかかりますが、電気代の節約や売電収入による経済的なメリットも多くあります。補助金が活用できれば、初期費用の回収が10年以内に可能な場合もあるでしょう。
実際の設置費用は、住宅の状態によって異なります。信頼できる販売業者に見積もり依頼をする必要があります。
レオフォースではシミュレーションの結果、元が取れない、設置に利益がないと判断した場合には、設置のお断りをさせていただくことがあります。正しいシミュレーション方法を使い、必ずお客様にとってプラスになると判断した場合のみ、契約をさせていただきます。
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