「新築の家じゃないと太陽光パネルの設置はできないの」とお悩みでしょうか?太陽光パネルは、後付けしても十分メリットを得られる住宅設備です。
この記事では、取り扱い実績1000件以上の経験の太陽光パネル・蓄電池の専門店レオフォースのスタッフが後付けのお客様からよく聞かれるご質問10つをまとめ、分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、太陽光パネルの後付けに関する疑問がスッキリ解消できますよ。また、自分の個別のケースを診断してもらいたいという方は、ぜひレオフォースの無料相談にお問い合わせください。
- 太陽光パネルの後付け費用と元を取るための方法
- 太陽光パネルを後付けするメリット
- 太陽光パネルと雨漏りについて
- 屋根への負担
- 太陽光パネルと住宅ローン
- 太陽光パネルと火災保険について
- 太陽光パネルで後付けケース
①太陽光パネルを後付けする人が多い理由は?
太陽光パネルは、実は後付けで導入する人も多い住宅設備です。新築時に設置しなければメリットがないと考えている人もいるかもしれませんが、後付けでも十分メリットを感じることができます。
太陽光パネルを後付けする主な理由は以下の3つがあげられます。
- 新築時に予算が足りなかった
- 環境保護に貢献するため
- 電気代を節約するため
ひとつずつみていきましょう。
新築時に予算が足りなかったため
新築時には、家自体や設備などにお金がかかります。住宅ローンを組むにしても、希望の金額を必ず借りられるわけではありません。また、住宅ローンを借りすぎると、毎月の返済額も多くなってしまうので、なるべく住宅ローンは借りたくないという人も多いでしょう。
様々な理由があり、新築時に費用負担を増やしたくなかった家庭では、太陽光パネルを後付けするケースがあります。年収が上がった、月々の出費が減った、貯金が貯まったなどのタイミングで、太陽光パネルの導入を検討する人も多くいます。
環境保護に貢献するため
近年は、地球温暖化を抑制するために、太陽光発電の導入が推奨されています。地球温暖化は、日本だけではなく世界全体で取り組まなければいけない問題です。
地球温暖化は、温室効果ガスの排出で悪化していきます。温室効果ガスとは、CO2を含む、地球温暖化に影響があるとされるガスのことです。現在、世界中で温室効果ガスの排出が多くなっており、どんどん地球温暖化が進んでいる状況です。
ニュースやSNSなどで、温室効果ガスの排出を抑えようという情報を見て、環境問題に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。今まで、太陽光発電を導入していなかった人でも「少しでも環境にやさしい暮らしができるのであれば・・」と感じ、太陽光パネルを導入する人も多くいます。
電気代の節約のため
太陽光発電の電気代の節約効果は、新築時にパネルを導入しても、後付けしても変わりません。家を建てた後に、電気代を節約できることを知って、太陽光パネルを取り付ける人もたくさんいます。
特に、オール電化住宅や家族人数が多い家庭では、電気消費量が多い分、太陽光発電の節約効果が大きいです。家を建てた後、思ったよりも電気代が高かったときに、太陽光発電を導入しようと検討しはじめる人も多くいます。
②太陽光パネルの後付け費用は?
2023年の資源エネルギー省の調査によると、太陽光パネルを後付けする場合の導入費用は、1kWhあたり27.8万円でした。(参照1)平均的な4kWhの太陽光パネルを導入する場合、約111万円の費用がかかる計算です。
太陽光パネルを後付けする場合、新築時にパネルを設置するよりも費用が高くなってしまうことがあります。なぜかというと、太陽光パネルの形状や配線などを今ある屋根や設備に合わせなければいけないからです。
新築時であれば、太陽光パネルや配線に合わせて屋根や設備を変更することができます。しかし、太陽光パネルを後付けする場合には、配線の長さなどを家に合わせなければいけないので、新築時に導入する時にはかからない費用がかかる可能性があります。
また、太陽光パネルを屋根に設置する場合には、屋根の状態も確認しなければいけません。屋根が太陽光パネルの重さに耐えられない場合や、屋根が破損している場合には、屋根の修復をしてからパネルを設置する必要があります。屋根の修復が必要になった場合、太陽光パネルの導入費用に加え、屋根の修復費用がかかる点には注意が必要です。
上記の理由から、いつか太陽光パネルを導入するのであれば、新築時に導入してしまった方がトータル的にお得だという意見が多いです。
下記に、太陽光パネルを導入するときの内訳を紹介しています。新築時の内訳ですが、内訳の内容は新築の場合も後付けの場合も変わらないので、ぜひ参考にしてみてください。太陽光パネルを後付けする場合には、下記の価格に必要になった屋根の修復費用や、追加の工事代などが加算されることがあります。
【太陽光パネルの導入費用の内訳(新築の場合)】(参照1)
内訳項目 | 費用(1kWhあたり) |
太陽光パネル | 14.7万円 |
パワコン | 4.7万円 |
架台 | 3万円 |
その他 | 0.3万円 |
工事費 | 7.6万円 |
値引き | 1.5万円 |
参照1:太陽光発電について
③太陽光パネルの後付けで元がとれる?
電気代が節約できるからといって、大きな費用をかけて太陽光パネルを導入するには勇気がいりますよね。実際、「太陽光パネルを後付けしても元を取れない」という噂もあり、不安になってしまう人も多いです。
太陽光パネルを後付けしても、導入費用の元は取れるのかしら?
必ず、とは言えませんが、元がとれる可能性は高いです。太陽光パネルの寿命は20年から30年だと言われています。新築時よりも長くなってしまう可能性が高いですが、20年から30年の間には元がとれる可能性が高いです。
太陽光パネルって長寿命なのね!なるべく早く元を取る方法とかってあるの?
もちろんです。発電した電気の使い方を工夫すれば、パネルの後付け費用回収を早めることができます。
たとえば、現在であれば売電価格よりも、購入する電気の方が高いです。購入する電気の方が高い現在であれば、なるべく発電した電気を自家消費した方が、太陽光パネルの元を取りやすくなるでしょう。
なるほど。状況によって発電した電気の使い道を工夫することで、導入費用の元が取りやすくなるのね
新築時に太陽光パネルを設置した場合に比べて費用が高くなった場合であっても、年数はかかってしまいますが、導入費用の元を取ることができます。太陽光パネルの元を取るためには、発電した電気の使用方法を工夫することが大切です。
④太陽光パネルの後付けのメリット
太陽光パネルを後付けする場合、以下のような新築の時に導入する時にはないメリットがあります。
- 自分のタイミングで申し込める
- パネルなどをゆっくり検討できる
- 固定資産税に換算されない
一つずつ見ていきましょう。
自分の付けたいときに申し込める
新築時には、太陽光パネル以外にも家具や家電、家の設備、間取りなど決めなければいけないことがたくさんあります。たくさん決めることがある中、太陽光パネルをじっくり選ぶ自信がある人は、あまりいないのではないでしょうか?
対して、太陽光パネルを後付けする場合であれば、家のものや設備を揃え終わってから、落ち着いて太陽光パネルをつけることができます。資金が貯まったタイミングで、電気代が高くなったタイミングでなど、自分の最適なタイミングで太陽光パネルを導入することが可能です。自分の最適なタイミングで太陽光パネルを設置できる点は、後付けならではの最大のメリットだと言えるでしょう。
太陽光パネルは、いつでも取り付けることができます。導入費用が高くなってしまう可能性もゼロではありませんが、自分が太陽光パネルを取り付けたいと思ったタイミングで取り付けるのは間違いではありません。
業者やパネルをゆっくり検討できる
太陽光パネルを取り付ける時には、太陽光パネルの販売店や事業者を利用します。太陽光パネルは「取り付けたら終わり」ではありません。
太陽光パネル設置後も、何かトラブルがあった時はもちろん、何か困ったことがあった時など販売店や事業者と長い付き合いになります。何か困ったときに、なんとなく言いづらかったり、嫌な対応をされたりするような関係性は誰でもいやですよね。
今後、嫌な気持ちにならないためにも、何か困ったことがあった時に、気軽に相談できる販売店から太陽光パネルを購入することがおすすめです。
また、太陽光パネルは近年需要が高く、様々な商品が販売されています。同じ種類であっても、商品によって特徴が違うので、太陽光パネルを選ぶときにはゆっくり時間をかけて選んでいくことがおすすめです。
使い方や自宅にあった太陽光パネルを選ぶためにも、販売店や事業者は信頼できるかをしっかり見極めて選ぶ必要があります。デメリットを伝えてくれる、疑問に答えてくれるなど、しっかり向き合ってくれる販売店や事業者をゆっくり選べる点が太陽光パネルを後付けするメリットの一つです。
固定資産税が減る
太陽光パネルを後付けした場合、固定資産税が増えることはありません。固定資産税は、毎年支払わなければいけないので、少し増えただけでも負担になってしまいがちです。太陽光パネルを導入するときに、固定資産税の心配をしたくないのであれば、パネルは後付けするのがおすすめです。
とはいえ、実際には太陽光パネルを新築時に導入して、固定資産税が増えるケースは稀です。屋根一体型などの太陽光パネルを、新築時に導入した場合には固定資産税が増えてしまうケースがあります。しかし、架台で取り付ける太陽光パネルを導入する場合、いつ導入しても固定資産税が増えることはありません。
⑤太陽光パネルを後付けは雨漏りの原因になる?
屋根に取り付ける太陽光パネルは、雨漏りの原因になってしまうと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。実際には、太陽光パネルを取り付けても雨漏りが起こることはありません。
ただ、工事がずさんで、屋根に不必要な穴を開けられてしまった場合には雨漏りが起こることもあります。雨漏りが起こるような施工をする会社ばかりではありません。ずさんな工事をされないためにも、太陽光パネルの設置会社はじっくり時間をかけて選ぶ必要があります。
また、太陽光パネルを設置するときには屋根の検査が必要になります。しっかり事前に検査をし、必要があれば屋根を修理することで、太陽光パネルの設置による雨漏りを防ぐことが可能です。築年数が経っている家など、雨漏りが心配な場合には、販売店に事前に相談しておきましょう。
レオフォースではすべてのお客様に工事に伴う「屋根保証」が付いています。レオフォースの保証について詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。
⑥太陽光パネルを後付けすると屋根や家に負荷がかかる?
太陽光パネルを家の屋根に取り付ける場合、屋根に穴を開けたり、パネルの重さがかかったりします。屋根に問題がなければ、太陽光パネルを取り付けて屋根が壊れてしまうほど、負担がかかることはありません。しかし、築年数が経っている家や屋根の状態が悪い家の場合、屋根に必要以上の負担がかかってしまうことがあります。
必要以上に屋根に負担をかけないためにも、太陽光パネルを導入するときには、事前に屋根を調査してもらいましょう。販売店などで専門家に事前に調査してもらうことで、屋根や家に必要以上に負担がかかり、屋根が壊れてしまうのを防ぐことができます。
⑦太陽光パネルの後付けでは住宅ローンが利用できない?
新築時に太陽光パネルを導入すれば、住宅ローンに費用を組み込むことができます。住宅ローンは、他のローン商品に比べて金利が安いので、できれば太陽光パネルの費用を住宅ローンとして支払いたいという人も多いのではないでしょうか。
残念ながら、太陽光パネルを後付けするときに費用を住宅ローンに組み込むことはできません。
太陽光パネルを後付けする場合、ソーラーローンやリフォームローンなどを利用する必要があります。
中には、太陽光パネルを導入するときに、住宅ローンを借り換えしてリフォーム費用を合算できるローン商品もあります。リフォーム費用を合算できる住宅ローンに借り換えを行えば、太陽光パネルの導入費用を住宅ローンとして支払うことが可能です。
ただ、住宅ローンを借り換えたからといって、必ず金利や返済額が減るわけではありません。借り換え先の銀行によっては、今よりも金利や返済額が増えてしまう可能性がある点には十分注意が必要です。住宅ローンの借り換えや、リフォームローンを検討するときには、自分が契約しているローンや金利を確認し、状況によって慎重に検討する必要があります。
⑧太陽光パネルの後付けで火災保険はどうなる?
太陽光パネルは後付けしても、火災保険の対象となります。後付けの太陽光パネルだからといって、太陽光パネルだけ火災保険の適用外になることはないので安心しましょう。
ただし、太陽光パネルを後付けで取り付けたあとには、火災保険の見直しや再評価を受ける必要があります。太陽光パネルを設置したにもかかわらず、今のまま火災保険を契約し続けると、保険を使うときに保証金額が見合わなくなってしまう可能性があるので注意してくださいね。
ちなみに、屋根にではなくカーポート上に太陽光パネルを導入した場合も、火災保険の対象となります。家の屋根、カーポートに限らず、太陽光パネルを導入したら火災保険の見直しは必ず行いましょう。
⑨太陽光パネルを後付けができないことはある?
「太陽光パネルを取り付けたいから」といって、必ず太陽光パネルが後付けできるとは限りません。太陽光パネルを後付けできないケースは、以下の3つです。
- 屋根の形状や素材が適さない
- 築年数が経ちすぎている
- 日照時間が短い
一つずつ解説します。
屋根の形状や素材が太陽光パネル設置に適していない
太陽光パネルは、どんな屋根にも設置できるわけではありません。太陽光パネルが設置できない屋根は「銅板葺き屋根」や「パミール屋根」です。銅板葺き屋根の場合には、太陽光パネルを無理に設置すると、サビが起きて雨漏りにつながる可能性があります。
また、屋根が入り組んでいる家や屋根が小さい家には、太陽光パネルを設置することができません。太陽光パネルは、通常一枚では設置できないことをご存知でしょうか。発電に必要な最低枚数を設置できる広さがある屋根でなければ、太陽光パネルを設置することができません。
築年数が経ちすぎている
築年数が経つにつれて、屋根も劣化していきます。「築何年以上は、太陽光パネルを設置できない」という決まりはありません。しかし、屋根が劣化していて、修理ができない家では、太陽光パネルを設置するのは難しいです。
劣化している屋根に太陽光パネルを取り付けると、雨漏りなどのトラブルの原因となってしまいます。通常、太陽光パネルを設置する前に、専門家が屋根や家の状態をチェックします。築年数が経っているからといって、絶対に太陽光パネルを設置できないわけではないので、一度販売店に相談してみましょう。
屋根の状態が悪い場合には、太陽光パネルを設置する前に屋根を修理する必要があります。屋根を修理する場合には、修理費用が別途必要になるので、詳しい見積もりを出してもらうことを忘れないでくださいね。
日照時間が短い場所に家がある
せっかく、高いお金を出して太陽光パネルを取り付けるのであれば、できるだけ発電してほしいですよね。太陽光パネルは、日照時間が短いと思うように発電することができません。発電量が少ないと、電気代の節約効果も小さくなります。
また、太陽光パネルを取り付ける屋根の方角は南側が基本です。屋根の南側が狭かったり、なんらかの理由で南側の屋根にパネルを取り付けられなかったりする場合には、思うように発電ができない可能性があります。太陽光パネルを南側以外の屋根に取り付けたい場合には、よく販売店や事業者と相談し、しっかりシミュレーションを行う必要があるでしょう。
⑩蓄電池の後付けをした方がいい?
太陽光パネルを導入するときには、蓄電池の導入を検討するのがおすすめです。太陽光パネルと蓄電池は相性が良く、併用することで発電した電気を効率よく使用することができます。
とくに、発電ができない夜間の電気使用量が多い場合には、蓄電池の導入を検討しましょう。発電した電気を蓄電池に充電しておくことで、夜間に充電しておいた電気を使用することができます。
ただ、蓄電池の導入には太陽光パネルを導入するのと同じくらいの費用が必要になります。蓄電池の導入を検討するときには、太陽光パネルとの費用感も含めて検討する必要があるでしょう。
蓄電池は、太陽光パネル導入後に設置しても、メリットがあります。太陽光パネルを導入し、時間をおいて蓄電池を設置する人も多いので、ゆっくり検討してみても良いのかもしれません。
太陽光発電を導入した後、10年間はFIT制度を利用することができます。FIT制度とは、一定の期間通常よりも高い売電価格で電気を得ることができる制度です。すぐに蓄電池を導入しないのであれば、FIT制度が終わる頃に蓄電池の導入を検討するのも良いでしょう。
まとめ:太陽光パネルの後付けでも元が取れる
太陽光パネルのメリットは、新築時に導入しても、後付けしても変わりません。後付けする場合には、新築時よりも費用が多くかかってしまう可能性もありますが、元がとれる可能性は十分あります。太陽光パネルの導入費用が心配なのであれば、事前に屋根の検査やシミュレーションをし、費用に納得してからパネルを導入しましょう。
また、太陽光パネルは蓄電池と相性がいい設備です。太陽光パネルを光熱費削減を目的として導入する場合、蓄電池との併用を検討してみることがおすすめです。
「何から始めればいいかわからない」という方はぜひレオフォースの無料相談にお気軽にお問い合わせください。