太陽光パネルが環境や家計に良いと知っていても、実際にどのくらい電気代が安くなるか知らない方は多いのではないでしょうか?
「高いお金を払ったのに、電気代が安くならなかった」
「想像したよりメリットを感じられなかった」
このような後悔しないためにも、太陽光パネルを導入するメリットをあらかじめ確認しておきましょう。本記事では、太陽光パネルのメリットを実際の例や数字を使って紹介します。
太陽光パネルは、東京都や海外で義務化が始まるほど、環境に対するメリットが大きいです。さらに、パネルが壊れるまで無料で電気を発電し続けるので、家計へのメリットも多く、太陽光パネルを導入する人が増えています。
本記事ではメリットだけではなく、デメリットも分かりやすく解説していますので、ぜひ目を通してみてくださいね。
- 太陽光パネルの家計へのメリット
- 太陽光パネルの環境へのメリット
- 太陽光パネルの導入費用と内訳
- 太陽光パネルのデメリット
- 太陽光パネルのメリットを大きくする方法
- 太陽光パネルの導入手順
太陽光パネル・家計へのメリット
太陽光パネルと聞いて、電気代の節約効果を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
太陽光パネルを導入すれば電気代が節約できると分かっていても、実際にどのくらい節約になるのかを計算してみるのは面倒ですよね。
結論から言うと、売電収入と電気代の節約効果を合わせると、太陽光パネルの導入で年間8万円程度のお金が節約できます。次の項目で、太陽光パネルの導入した場合に毎年、毎月どのくらい経済的なメリットがあるかを、例をあげながら説明します。
電気代が毎年9万円減る
太陽光パネルを導入した場合、昼間の電気代を節約することができるので、高い経済効果を得ることができます。
仮に、平均的な4kWhの太陽光パネルを導入したとしましょう。太陽光パネルは、1kWhあたり年間で1,000kWh発電します。(参照1)4kWhの太陽光パネルの場合、年間で発電できるのは4,000kWhです。
太陽光発電をした電気の自家消費率は、およそ3割だと言われています。4,000kWhの3割なので、年間で1,200kWh、月間で100kWhの電気を自家消費できる計算になります。
東京電力「スタンダードプラン」の電気料金は、一番安い価格で1kWhあたり29.80円です。(参照2)東京電力と契約していて29.80円を月々100kWh節約できたとすると、毎月の電気代が2,980円安くなる計算になります。
つまり年間では、2,980円×12か月で節約できる電気料金は35,760円です。
さらに、発電して消費しきれなかった電気は、電力会社へ売電することができます。平均の売電量は、月間5,000円、年間にすると60,000円です。平均的な売電収入と節約できる電気代を合わせると、年間で9万円以上の節約効果があることがわかります。
こちらの計算は平均的なデータをもとにした一例です。ぞれぞれの住宅、地域、家庭によって節約額は変わりますので、気になる方は太陽光パネルの導入シミュレーションを受けてみましょう。
参照1:JPEA 太陽光発電協会
再エネ賦課金が少なくなる
再エネ賦課金とは、電力会社が太陽光発電の「再生可能エネルギー」を買い取るために使用されるお金です。再エネ賦課金は、電気の使用量に応じて、電力会社と契約している家庭が毎月支払っています。再エネ賦課金は、月々の電気使用量と比例して支払う額が高くなるので、電気使用量を減らすことで支払う再エネ賦課金も減らすことが可能です。
4kWhの太陽光パネルを導入した場合、月々100kWhの電気を自家消費することができます。2024年5月以降の再エネ賦課金は、1kWhあたり3.49円です。(参照3)月々100kWhの電気を自宅で消費できた場合、毎月349円の再エネ賦課金が安くなる計算です。
将来的に、再生可能エネルギーが増え、再エネ賦課金がさらに値上げされる可能性があります。2024年は毎月349円で安いと感じても、今後再エネ賦課金が値上がりした場合、月々の負担を今よりも減らすことができるでしょう。
毎月売電収入が入る
10kWh未満の太陽光パネルであれば、FIT制度を利用し10年間は高い価格で発電した電気を売電することができます。全国の平均売電収入は月々5,000円です。発電量が多い月であれば、5,000円前後の売電収入を得ることができるでしょう。
2024年にFIT制度を利用した場合の売電価格は、1kWhあたり16円です。(参照4)4kWhの太陽光パネルを導入した家庭であれば、年間で2,800kWhの電気を売電することができます。年間で2,800kWhの電気を売電できた場合、毎年の売電収入は44,800円になります。月々に換算すると約3,733円となり、毎月4,000円程度の売電収入が入る計算です。
ただ、FIT制度の適用終了後には売電価格が下がってしまう点が問題です。FIT制度終了後にも、売電収入に変わる経済効果を期待する場合には、蓄電池の導入などの対策が必要になります。
参照4:経済産業省資源エネルギー庁
太陽光パネルにかかる費用
太陽光パネルの導入には、100万円前後の導入費用が必要になります。さらに、太陽光パネルの維持費には年間10万円程度の費用が必要です。
導入費用や維持費がかかるからといって、必ず損をするわけではありません。太陽光パネル導入後に、適切にメンテナンスを行えば20年程度で元が取れるとされています。
以下の項目で、導入費用の内訳やメンテナンス費用について解説します。太陽光パネル導入前にチェックし、費用感を掴んでおきましょう。事前に知っておくことで「こんなに費用がかかるなんて・・」という後悔を無くすことができますよ。
設置費用は100万以上かかる
太陽光パネルを設置する場合、発電容量にもよりますが100万円程度の費用が必要になります。
資産エネルギー省のデータでは、一般家庭で2023年に太陽光パネルを導入した家庭では1kWhあたり28.4万円の費用がかかっています。(参照5)
平均的な太陽光発電の容量である4kWhを導入した場合、113.6万円の導入費用がかかる計算です。
以下に発電容量別の平均的な導入費用をまとめました。ただし、下記の価格はあくまでも平均の価格です。メーカーや製品、保証などによって、太陽光パネルの導入費用は変動するので「あくまでもこのくらいの費用がかかる」という感覚で捉えておきましょう。
発電容量 | 平均的な導入費用 |
2kWh | 56.8万円 |
4kWh | 113.6万円 |
6kWh | 170.4万円 |
8kWh | 227.2万円 |
10kWh | 284万円 |
参照5:太陽光発電について
維持費用は年10万円かかる
太陽光パネルを導入した後は、点検やパネルの清掃や修理などでお金が必要になります。それぞれの維持費用を表にまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
太陽光パネルの点検は、設置後1年に一度、その後は4年ごとに行うことが理想です。太陽光パネルの点検を定期的に行うことで、発電量を維持したり、故障を未然に防げたりするので、忘れずに行うようにしましょう。
また、太陽光パネルが汚れてしまった時は、専門の業者に掃除を依頼する必要があります。パネルの清掃は、感電や落下などのリスクがあるので、必ず専門の業者に依頼するようにしましょう。
太陽光パネルを導入して年月が経ち、点検などで不備が見つかれば部品の交換や修理が必要になります。保証期間内であれば、保証を利用して部品交換や点検をしてもらうことができます。しかし、保証が切れてしまった太陽光パネルの場合、修理費用や部品代を自腹で支払う必要があります。
必要な点検や修理など | 必要になる費用 |
点検 | 1万円〜2万円 |
パネルの清掃 | 3万円〜6万円 |
太陽光パネルの交換費用(一枚あたり) | 10万円〜15万円 |
部品の交換 | 部品により変動 |
パワコンの交換 | 20万円〜30万円 |
点検やメンテナンス時の足場代 | 5万円〜10万円 |
太陽光パネル・環境へのメリット
電気代の削減効果だけではなく、太陽光パネルは環境へのメリットも大きいです。太陽光パネルで発電する電気は「再生可能エネルギー」と呼ばれ、発電時に地球温暖化の原因となるCO2を排出しません。
日本では約7割の電気を火力発電でまかなっているのが現状です。(参照6)火力発電で使用される化石燃料は、燃やすことでCO2を含む「温室効果ガス」を発生させます。電力会社から電気を購入するということは、化石燃料を燃やして作る電気を増やしていることになります。
太陽光発電を自宅に導入することで、CO2を排出しない電気を使用することが可能です。同時に、火力発電で作られた電気を購入する量を減らすことができます。
温室効果ガスの環境への影響は、日本だけではなく、世界的に問題になっています。一般家庭でも導入することができる太陽光パネルは、各地で義務化されるほど注目されている設備です。太陽光パネルを導入し、環境にやさしい方法で発電された電気を使用することで、環境負荷の低い生活を送ることが可能になります。
参照6:電力システムを取り巻く現状
太陽光パネルのその他のメリット
電気代の節約効果や、環境へのメリット以外にも、太陽光パネルには以下のようなメリットがあります。意外と知られていないメリットもあるので、この機会に太陽光パネルのメリットを再確認してみてくださいね。
- 停電時に電気が使える
- 屋根を守る
- 自宅の資産価値が上がる可能性がある
ひとつずつみていきましょう。
停電時に電気が使える
太陽光パネルは、停電が起きても太陽光があれば電気を作り出すことができます。現代において、電気はなくてはならないエネルギーであり、裏を返せば電気があればある程度のことができてしまいます。
とくに、オール電化住宅の場合、停電が起きても電気が使用できるメリットは大きいです。エコキュートやIH、そのほかの家電をいつも通り使用できれば、いつもと同じような生活を送ることができます。
近年は、気候変動や地震などの災害が多く、いつ停電が起こるか予測することができません。日本は、他の国に比べて地震が多く、停電のリスクが高い国です。電気を自給自足することができれば、停電を必要以上に恐れることなく、生活することができるでしょう。
屋根を守る効果がある
太陽光パネルは、ある程度の重さがあるので、屋根に乗せることによる負担を気にする人が多いです。しかし、丈夫な屋根に正しく設置すれば、飛来物や直射日光から屋根を守ってくれる効果があることをご存じでしょうか?
夏には、太陽光パネルが直射日光を遮ってくれるので、家の中が必要以上に暑くなってしまうのを防いでくれる効果も期待できます。
雪が降る地域では熱を発する太陽光パネルを導入することで、雪を自動的に溶かすことができます。さらに、太陽光パネルの設置による遮熱効果や雪おろしの負担が少なくなるのは、太陽光パネルの隠れたメリットといえるでしょう。
太陽光パネルに屋根を守ってもらうためにも、パネルの設置前に屋根を点検し、導入後はパネルに異常がないかを適切にチェックしましょう。
自宅の資産価値が上がる可能性がある
太陽光パネルは、決して安いと言える住宅設備ではありません。太陽光パネル導入後も、太陽光パネルが壊れない限り自家発電することができるので、自宅の資産価値を上げる可能性があります。家の資産価値が上がるということは、家を売るときに価格が上がるということです。
現在、太陽光パネルは環境にやさしいエネルギーを自家発電できる設備として注目を集めています。今後は、今よりも地球温暖化などの環境問題が深刻になる可能性が高く、今よりも太陽光パネルの価値が上がるという意見もあります。将来的に、太陽光パネルを導入している家の価値が上がる可能性も十分あると言えるでしょう。
ただし、FIT制度の適用が終了した家庭では、家の資産価値が上がらないという意見もあります。FIT制度が終了していると、売電価格も下がってしまうためです。
FIT制度が終了しても太陽光パネルは発電し続けます。太陽光パネルや再生可能エネルギーの需要が上がっている以上、家の価値が上がる可能性の方が高いといえるでしょう。
太陽光パネルを自宅に設置するデメリットは?
太陽光パネルの導入を迷っている方は、メリットだけではなくデメリットにも目を向けておきましょう。太陽光パネルのデメリットは、以下の3つです。
- 費用
- 発電量が安定しない
- 屋根に重さがかかる
それぞれ、デメリットの解決法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
費用が高い
太陽光パネルを導入しようと迷ったときに、一番ネックになりやすいのが導入費用です。太陽光パネルは、導入に100万円以上の費用が必要になります。発電容量が多ければ多いほど、導入費用も高くなってしまうので、簡単にできる買い物ではありませんよね。
太陽光パネルの費用負担を減らすためにも、事前のシミュレーションをしっかり行っておきましょう。事前に、発電できる電気量や電気代、導入費用などを考慮し、何年で費用の元が取れるのかを計算してもらうことがおすすめです。
しっかりとシミュレーションをしてもらうことで、何年で費用の元が取れ、月々の電気代の負担がどれだけ減るのかを確認でき、不安を解消することができるでしょう。
日照量によって発電量が安定しない
太陽光パネルは、太陽光の量によって発電量が変わります。太陽光パネルでより多く発電するためには、日照時間と日射量が重要です。
日照時間とは、太陽が出ている時間のことを指します。対して、日射量とは太陽光のエネルギーの強さを指します。適切な温度で、太陽光が出ている時間が長い季節である春は、発電量が一番多い季節です。
季節以外にも、住んでいる場所や天気、気温、太陽光パネルを設置する方角で発電量が変わります。日本気象協会の日照量レポートによると、2021年は北海道を含めた東北と沖縄は日射量が少ない傾向にありました。対して、東日本都西日本では、例年よりも日照量が多く、多くの時間太陽が出ていたことがわかります。(参照7)
一日の天気だけではなく、その年によって日射量や日照時間に差が出るので、太陽光パネルの発電量も日射量や日照時間に伴って変動します。太陽光パネルを設置すれば、毎日同じ量の発電を行えるわけではない点は、太陽光パネルのデメリットの一つです。
ただ、天気が悪い日が続く時や、日射量や日照時間が少ない時であっても、全く発電ができないわけではありません。平均的にみれば、メリットがあるケースの方が圧倒的に多いです。
日射量や日照時間によって発電できないか不安なのであれば、事前のシミュレーションをしっかり行っておきましょう。住んでる場所や日射データを考慮してシミュレーションを行ってもらうことができるので、太陽光パネルを導入する判断材料にすることができますよ。
参照7:日本気象協会
屋根に重量がかかる
太陽光パネルは、一枚あたり20kg前後の重さがあります。太陽光パネルは、一枚で設置することはほぼないので、導入したパネルの枚数分の重さが屋根にかかることになります。
築年数が経っている家や、屋根が劣化している家では、太陽光パネルを乗せることで、屋根を痛めてしまう可能性がある点は太陽光パネルのデメリットだといえるでしょう。太陽光パネルを屋根に乗せる場合、屋根や家の状態を診断する必要があります。
屋根の状態を事前に調査し、太陽光パネルを設置した後に定期的点検を行うことで、屋根への負担を減らすことが可能です。太陽光パネルの重さによる、屋根への負担が心配なのであれば、屋根の状態をしっかり診断してくれる販売会社を選びましょう。屋根や家の状態をプロにしっかり診断してもらうことにより、屋根や家を痛めずに太陽光パネルを導入することができます。
太陽光パネルが環境に与えるデメリットは?
環境にやさしい太陽光パネルですが、環境に対するデメリットがあるという意見もあります。
- 森林伐採問題
- 廃棄物処理問題
- 環境破壊
一つずつみていきましょう。
メガソーラー設置のための森林伐採
太陽光パネルは、売電収入で収入を得ることができます。近年、売電収入を得るために、森林伐採をして太陽光パネルを設置することによる森林伐採が問題になっています。
再生可能エネルギーを作り出せる太陽光パネルですが、森林伐採をしてまで設置することにより、環境破壊をしているのでないかという意見があるのが現状です。森林は、温室効果ガスを吸収し、地球温暖化を抑制させる効果があります。地球温暖化を抑制する効果のある森林を伐採し、太陽光パネルを設置することで、逆に地球温暖化を悪化させているという考え方もできます。
また、森林を伐採することにより、土砂崩れや地滑りが起こる可能性が上がる点もリスクとして挙げられます。環境にやさしいはずの太陽光パネルが、森林を伐採して温室効果ガスの吸収量を減らし、土砂崩れや地滑りを誘発していたら本末転倒です。
森林伐採をしない建物への太陽光パネルの導入は、地球温暖化を悪化させることはありません。個人宅へ太陽光パネルを導入した場合や、森林伐採を行わないメガソーラーの導入には関係のないデメリットです。
廃棄物処理問題
太陽光パネルは、ほとんど100%リサイクル可能な素材でできています。日本政府は、太陽光パネルの廃棄量が増えるにあたって、太陽光パネルをリサイクルできる環境整備などを進めています。しかし、現状では廃棄された太陽光パネルを100%リサイクルする法律が整備されていません。
現在であっても個人宅で不要になった太陽光パネルをリサイクルしたり、リユースしたりすることは可能です。不要になった太陽光パネルをリサイクルしたい場合には、パネルのリサイクルが可能な業者に廃棄を依頼する必要があります。太陽光パネルを導入し、廃棄する時が来たら、パネルをリサイクルする業者に依頼するようにしてくださいね。
今後、太陽光パネルをリサイクルする業者が増え、法律などを含めた環境が整うことが予想されます。太陽光パネルのリサイクルが当たり前になっていけば、廃棄物処理問題は解決します。
利益重視のメーカーによる環境破壊
世界中で太陽光パネルの需要が高まっている今、少しでもコストを下げようと各メーカーが企業努力を続けている状況です。利益や生産数を優先するあまり、環境を破壊してしまっては本末転倒です。
太陽光パネルメーカーの中には、過去に廃棄物を川に流したりなどして問題になったメーカーがあります。太陽光パネルは、近年急激に需要が増加しており、比例して生産数も増加しています。
価格の安い太陽光パネルが、全て環境破壊をして生産されているとはいいません。しかし、太陽光パネルを選ぶときには、価格だけではなく、生産方法や環境への配慮をしているかどうかで選ぶようにしましょう。
太陽光パネルのメリットを最大化するには?
太陽光パネルには、いくつか相性のいい住宅設備があります。
太陽光パネルと相性のいい住宅設備を導入することで、太陽光パネルのメリットを最大限に生かすことができます。
- 蓄電池
- エコキュート
- HEMS
一つずつ見ていきましょう。
蓄電池
太陽光パネルと蓄電池を併用することで、昼間に加え、夜間にも発電した電気を使用することができます。発電した電気を一日中使用することができるので、電気代の削減に役立てることができます。
また、太陽光パネルと蓄電池の併用は、停電対策を目的とした導入にもおすすめです。万が一、停電が起きたとき、昼間は太陽光パネルで発電した電気を使用し、夜間には蓄電池に充電した電気を使用することができます。
太陽光パネル単体の場合であっても、電気代を節約や停電対策が可能です。しかし、太陽光パネル単体では、夜間に発電した電気を使用することはできません。夜間も発電した電気を使用したい場合には、太陽光パネルと蓄電池の併用が必須です。
エコキュート
電気消費量の多いエコキュートは、太陽光パネルと相性が良い設備です。エコキュートは、基本的に一日に一度まとめてお湯を作り出します。
作ったお湯は、使用されるまで保温されて、自宅でお湯を作るタイミングで使用されます。エコキュートは、この一日に一度のお湯を作るときに多くの電気を消費します。
太陽光パネルとエコキュートを併用すれば、発電している間にお湯を作ることで、無料でお湯を作り出すことが可能です。オール電化住宅で太陽光パネルの導入がおすすめされる理由は、エコキュートやIHと相性が良いためです。
とくに、お湯の使用量が多くエコキュートのタンクがすぐお湯切れになってしまう場合には、太陽光パネルや蓄電池の併用がおすすめです。太陽光パネルと蓄電池、エコキュートを併用することで、一日中電気代を気にせずにエコキュートのお湯を快適に使うことができます。
HEMS
HEMS(ヘムス)とは、自宅で使用している電気を「見える化」することができる機器です。HEMSと太陽光パネルを併用することで、発電した電気をより効率的に使用することができます。
HEMSを使用すれば、太陽光パネルで発電した電気の発電量や使用量をリアルタイムで見ることができ、電気の使いすぎを防げます。さらに、自宅で使用している電気を自動で制御し、最適化する機能も搭載されているので、無駄に電気を使ってしまうのを防いでくれるでしょう。太陽光パネルが発電していない夜間であっても、HEMSを導入していれば節電に役立てることが可能です。
太陽光パネルの導入手順
最後に、太陽光パネルを導入するときの手順を紹介します。太陽光パネルの導入を検討し始めてから、売電が始まるまでには申請が完了する時間を含めて、短くない時間がかかります。
なるべく早く売電を開始したい場合には、なるべく早く下調べを始めることがおすすめです。実際の太陽光パネルの導入手順は、以下の通りです。
- 下調べ
- 比較見積もり
- 平面図や立面図をもとに、太陽光パネルの設置図面を作成
- 上記にプラスで発電シミュレーションや経済シミュレーションを確認
- 現地調査(屋根の状態などをプロが確認)
- 設置準備と契約
- 最終図面の作成
- 工事
- 売電申請(申請数や時期によって申請完了までに時間がかかる)
- 売電開始
太陽光パネルの導入は家計にも環境にもプラスになる
太陽光パネルは、家計だけではなく環境にもやさしい住宅設備です。電気代が大幅に抑えられ、環境負荷が低い生活をすることができる点が、太陽光パネルの大きなメリットです。
さらに、蓄電池やHEMSを併用することで、太陽光パネル単体での使用よりも、よりメリットを増やすことができます。まずは、太陽光パネルを導入したら電気代がどう変わるのかをシミュレーションをし、実際の節約効果を確認してみてくださいね。
レオフォースでは「何から相談していいのかわからない」という方にも専門のスタッフがご希望に合わせて無料相談をおこなっています。太陽光パネルのメリットもデメリットも熟知したプロが、あなたの不安にひとつひとつお答えします。もちろん、相談だけでも大丈夫です。ご興味のある方は、一度当社までご連絡ください。