太陽光パネルのメンテナンス・購入前に知っておきたい費用・頻度

太陽光パネルのメンテナンス・購入前に知っておきたい費用・頻度

太陽光パネルを購入やリースを検討しているけど、メンテナンスなど購入後の追加コストが不明瞭で心配な方も多いのではないでしょうか。

家庭用として使われる小規模な太陽光パネルのメンテナンス費用の相場は約5~10万円です。費用が多くかかりますが、太陽光パネルの性能を長く維持し、安全に使い続けるためには適切なメンテナンスが欠かせません。

この記事では、太陽光パネルのメンテナンスが必要な理由や費用の相場、メンテナンスの頻度を解説します。メンテナンス費用を安くする方法についても紹介していますので、太陽光パネルの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

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目次

太陽光パネルのメンテナンスはなぜ必要

太陽光パネルのメンテナンスが必要な理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 発電効率の低下や故障を避けるため
  • メーカー推奨の点検周期があるため
  • 法律上の義務がある場合もあるため

それぞれの内容を詳しく説明します。

①発電効率の低下や故障を避ける

太陽光パネルをメンテナンスする最も大きな理由は、発電効率の低下や予期せぬ故障を未然に防ぐためです。屋外に設置される太陽光パネルは、雨風や気温の変化、鳥のフンや黄砂など自然の影響を常に受けています。

これらが原因でパネルの表面が汚れたり周辺機器が劣化したりすると、発電量が大幅に減少してしまう可能性があります。最悪の場合、システム全体が停止する事態にもつながりかねません。

また、見えない部分で配線が緩んでいたり、パワーコンディショナーのような重要な機器に異常が発生していたりすることもあります。放っておくと故障につながる場合もあるため、定期的にパネル本体や配線、周辺機器の点検が必要です。

専門家による定期点検で問題を早期発見できれば、太陽光パネルの寿命を延ばせるでしょう。太陽光パネルのメリットを長期的に安定して得るためには、定期的なメンテナンスが重要です。

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②メーカー推奨の点検周期

メーカーが推奨する点検周期があることも、太陽光パネルのメンテナンスが必要な理由の一つです。多くの場合、設置後1年目に初回点検、その後は4年に1回程度の定期点検が推奨されます。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、設置場所の環境や使用しているパネルの種類によっては、より短い周期での点検が推奨されることもあります。

たとえば、海の近くで塩害の影響を受けやすい地域や雪が多く積もる地域などは、太陽光パネルにかかる負担が大きくなるため、1年に1回はメンテナンスを実施したほうが安心です。

定期的なメンテナンスを製品保証の条件にしているメーカーもあります。メンテナンスを怠ると保証が受けられなくなる場合もあるため注意しましょう。

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③法律上の義務がある場合も

一定の条件下では法律によって太陽光パネルのメンテナンスが義務付けられている場合があります。以下に該当する太陽光パネルには、メンテナンスの実施が必要です。

  • 発電出力が10kWを超えている
  • FIT制度を利用している

発電出力が10kW以上の太陽光パネルを設置している場合、電気事業法により定期的な点検を実施する義務が生じます。50kWを超えると、電気主任技術者の選任と保安規定の作成も必要です。(参照1)

また、2017年に施行された改正FIT法では、FIT認定を受けた全ての太陽光発電事業者は、規模に関わらず適切な保守点検と維持管理を行うことが求められるようになりました。(参照2)

FIT制度を使って太陽光パネルの電気を売電している場合は、発電出力が10kW未満でもメンテナンスが必要です。

家庭用に太陽光パネルを設置する場合は10kWを超えることはほとんどないため、FIT制度を使っているかどうかが重要になります。自身の設備が該当する法律や規制を確認し、定められたメンテナンスの義務を守りましょう。

地球未来図

義務がないからとメンテナンスを怠るのはおすすめできません。太陽光パネルを安全に長く使っていくためには、家庭用の小規模な太陽光パネルでも定期的なメンテナンスを実施することが大切です

参照1:経済産業省
参照2:経済産業省

太陽光パネルのメンテナンス内容と頻度は?

推奨される太陽光パネルのメンテナンス頻度は、以下のように発電容量によって異なります。(参照3)

発電容量頻度概要
50kW以上1年に2回以上・受変電設備は2ヶ月~6ヶ月に1回、パネル本体やパワーコンディショナーは6ヶ月に1回が目安
50kW未満2~4年に1回・海の近く、豪雪地帯、鳥の害が多い場合などは、頻度が増える可能性あり

家庭用の太陽光パネルは4.5kW前後を設置することが多いため、最低でも4年に1回はメンテナンスを実施したほうがよいでしょう。海の近く、豪雪地帯、鳥の害が多い場所などに設置する場合は、メンテナンス頻度が増える可能性があります。

太陽光パネルのメンテナンスは、主に以下の内容で実施されます。

  • 太陽光パネルやパワーコンディショナー、周辺機器に異常がないか確認
  • パネル表面の汚れや破損の確認
  • 架台の緩みやサビのチェック
  • ケーブルや接続箱などの電気系統の点検

目視と機器による測定で異常がないかを点検します。依頼する業者によっては点検後にパネルの洗浄や周辺の清掃も行ってくれる場合もあります。

参照3:太陽光発電協会

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太陽光パネルのメンテナンス費用は?

太陽光パネルの発電容量ごとにかかるメンテナンス費用の相場は以下のとおりです。

発電容量メンテナンス費用
50kW以上約100~200万円
10kW以上~50kW未満約10~20万円
10kW未満約5~10万円

4kWの太陽光パネルを自宅に設置すると、メンテナンス費用が1回あたり5~10万円かかります。点検の際に足場を組む必要がある場合は、別途足場代がかかることもあります。

設置後1年目と5年目、9年目の計3回実施すると10年間で30万円ほどメンテナンス費用がかかるでしょう。パネルやパワーコンディショナーに異常が見つかり、交換が必要になった場合は別途費用が発生する可能性もあります。

保証がなければ、太陽光パネルは1枚あたり約10~15万円、パワーコンディショナーは1台約40万円かかります。パワーコンディショナーは10年~15年ほどで寿命を向かえるといわれているため、メンテナンス費用だけでなく交換費用も準備しておくと安心です。

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太陽光パネルのメンテナンス費用を安くする方法はある?

太陽光発電システムを長く安心して使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせませんが、その費用は家計の負担になります。

しかし、工夫すればメンテナンスにかかるコスト負担を少しでも軽減できる可能性があります。ここでは具体的な方法を3つ紹介していきますね。

①リース契約にする

太陽光パネルのメンテナンス費用を抑えるための有効な方法として、リース契約の活用が挙げられます。リース契約とは、事業者から太陽光パネルを借りて設置する方法です。設置にかかる初期費用を事業者に負担してもらい、借主は毎月リース料を支払います。

リース契約で設置した太陽光パネルの所有者は事業者になるため、パネルのメンテナンスも事業者が行い、借主の費用負担はありません。ただし、長期的に見ると、太陽光パネルを購入した場合よりも総費用は高くなるため注意しましょう。

メンテナンス費用だけでなく初期費用の負担も抑えたい場合は、リース契約を検討するのがおすすめです。

②メンテナンス込みの契約をする

太陽光パネルを設置する際に、メンテナンス費用があらかじめ含まれた契約プランを選択することも有効な手段です。

販売店や設置業者によっては、定期点検や故障時修理費を含む契約プランがあり、個別に依頼するより割安になる場合があります。

たとえば、購入と同時に長期メンテナンス保証が付帯するプランでは、契約期間中の定期点検が無償または低価格で受けられ、故障時の修理費用がカバーされます。

ただし、契約内容によって保証される範囲や費用は異なるため、どのようなサービスが含まれているのか、追加で費用が発生するケースはどのような場合かなどを、契約前に詳しく確認しておくことが重要です。

設置の段階でメンテナンス込みの契約を検討すると将来的にかかる費用が明確になり、家計の見通しが立てやすくなります。

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太陽光パネルのメンテナンスは自分でできる?

太陽光パネルのメンテナンスは簡単な点検以外は自分でできません。ここでは、太陽光パネルのメンテナンスにおいて、自分でできる日常的な点検・メンテナンスと、専門家に依頼する必要がある定期的なメンテナンスの違いについて詳しく解説します。

自分でできる点検・メンテナンス

太陽光パネルを庭に設置している場合は、パネルの表面に汚れがないか自分で点検できます。屋根の上に設置している場合は自分で点検するのは危険なため、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。

お客様

屋根に太陽光パネルを設置している場合は、自分でできる点検はないのかしら?

地球未来図

太陽光パネルの発電量を毎日チェックするのがおすすめです。パネル本体に汚れや異常があると発電量が普段よりも落ちる可能性が高くなります。天気や気温が変わらないのにパネルの発電量が落ちていれば、専門家にチェックしてもらう必要があると判断できますよ

お客様

発電量の変化から太陽光パネルの異常に気づけるのね

地球未来図

そのとおりです。また、パワーコンディショナーなどの地面や壁面に設置する周辺機器は目視で点検可能なため、定期的に破損や通気孔のつまりがないかチェックできます

太陽光パネルのメンテナンスをすべて自分で行うことは困難ですが、できる範囲で点検すると異常や故障の早期発見につながります。長く使い続けるためにも、日常的な点検も欠かさず実施しましょう。

専門家が必要なメンテナンス

先述した屋根に設置している太陽光パネルのメンテナンスや電気系統の点検などは、専門家に依頼する必要があります。とくに、電気系統の点検は専門知識や資格が必要な作業です。異常があると発電量の低下や火災などの重大な事故につながる可能性もあります。

安全に長く続けるためには、定期的に専門業者に依頼し、適切なメンテナンスを受けることをおすすめします。

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まとめ:太陽光パネルを購入する前にメンテナンス費用や方法を確認しよう

太陽光パネルのメンテナンスは、発電効率の維持や故障の予防のために不可欠です。屋外に設置されるため、メンテナンスを怠ると汚れや機器の劣化で、最悪システム停止につながることもあります。メーカーも定期点検を推奨しており、多くは設置1年後、その後4年ごとの点検が目安です。

また、出力10kW以上の太陽光パネルを設置している場合やFIT制度を利用している場合は、法律でメンテナンスが義務付けられていることもあります。

自分でできるメンテナンスは発電量の確認や目視できる周辺機器の汚れのチェックなど簡単な点検に限られます。電気系統など専門的な部分はプロに任せましょう。家庭用の太陽光パネルでは5万円~10万円ほど費用がかかりますが、リース契約やメンテナンス込みのプランで費用を抑える方法もあります。

太陽光パネルを安全に長く使い続けるためにも、購入する前にメンテナンス費用や方法をしっかりと確認しましょう。

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