太陽光パネルの保証期間は?買う前に知りたいメーカーごとの違い

太陽光パネルの保証について、みなさんはどれくらいご存じですか?

太陽光パネルは高額の買い物です。できるだけ購入費用をおさえたい反面、購入後のトラブルや万一の時に備え、保証内容はしっかり理解しておきたいですよね。

太陽光パネルの保証には、パネルメーカーが保証する内容や、工事のトラブルに関する施工店の保証などがあり、内容が細かくとても複雑です。

この記事では、そんな太陽光パネルの保証についてよく知らないという人にも分かりやすく説明します。また記事の中盤では、長州産業やDMM、XSOL、パナソニック、Qセルズなどのおすすめメーカーの保証の違いを比較表を使って解説します。

この記事を読むことで、太陽光パネル購入の時に知っておくべき保証のチェックポイントを理解して、安心して購入の判断ができるようになりますよ。

この記事でわかる事
  • 太陽光パネルの保証内容と保証期間
  • 太陽光パネルと関連機器の寿命
  • 太陽光パネルの保証の値段
目次

太陽光発電の4つの保証内容とは?

太陽光発電は、10年以上使用する設備です。長い間使用する設備なので、万が一に備えて保証が手厚いと安心ですよね。太陽光発電の保証には、以下の4つの保証があります。

  • 太陽発電機システムの保証
  • 災害補償
  • 工事に関する保証
  • 出力保証

それぞれの保証は、メーカーだけではなく太陽光発電の販売店で行なっている場合もあります。太陽光発電の保証を確認する場合は、メーカー保証だけではなく、販売店の保証もチェックしましょう。

保証内容はメーカーや製品によって異なるので、注意が必要です。

①太陽光発電機システムの保証

太陽光発電機システムの保証とは、太陽光パネルを含めた設備に対する保証です。太陽光発電は、太陽光パネルだけではなく、接続機やパワーコンディショナーなどの機器をつかって、電気を作ります。機器がひとつでも壊れてしまうと、電気を作ったり、使ったりすることができません。

掃除機や冷蔵庫などの家電にも、本体保証として一定期間メーカーからの保証がついていますよね。家電の保証と同様に、太陽光発電にも本体に対して保証がついています。これと同様に太陽光発電機器システムの保証は、メーカーが無償で保証をしていることが多いです。メーカーや製品によって保証される機器や範囲が異なり、主に保証されるのは、以下の5つの内容です。

  • 太陽光パネル(太陽電池)
  • 接続箱
  • パワーコンディショナー
  • 取り付け金具やケーブル
  • モニター

太陽光発電機の保証は、部品によって保証期間が異なることがあります。万が一、太陽光発電の調子が悪くなってしまったときに備え、保証内容や期間を確認しておくと良いでしょう。

②災害補償

災害補償とは、落雷や水害などの災害で太陽光発電が壊れてしまったときのための補償です。とくに、屋外に設置される太陽光パネルは、落雷などの天災によって故障してしまうことがあります。このような、災害によって太陽光発電が故障してしまった時に備え、災害補償をつけておくと安心です。

メーカーによっては、災害補償がついていない場合があります。また、災害補償が無償でついている場合と、有料で追加できる場合があるので事前に確認が必要です。さらに、販売店によっては販売店独自の災害補償をつけられるケースもあります。

例えば、当社レオフォースであれば、自然災害保証が無料でついています。ただし、自然災害補償がメーカーで付帯している太陽光発電の場合は、メーカー側の保証が適用されます。このように、メーカーだけではなく販売店でも災害補償を付帯できる可能性があるので、太陽光発電を購入する前に必ず確認を行いましょう。

台風や雷などの自然災害補償

太陽光発電の自然災害補償に含まれるのは、落雷・風災・雪災・竜巻・水災などです。ただし、日本でよく起こる地震や津波による破損は、対象外になっているケースが多いです。補償対象のとなる自然災害は、メーカーや販売店によって異なります。どのような自然災害が補償対象となるのかは、事前に補償内容をチェックしましょう。

自然災害補償では、雷が落ちて太陽光パネルやパワーコンディショナーが壊れた場合や、ひょうが降って太陽光パネルが割れてしまった場合などに適用されます。近年は、地球温暖化などによる異常気象が目立っています。台風や落雷、ひょうなどの被害に備えるためにも、自然災害保証は付帯させておいた方が安心です。

火事や盗難、落下物に対する補償

災害補償の中には、火事や盗難、落下物による破損を補償してくれるものがあります。火事や破裂、盗難などは「人工災害」と呼ばれ、先ほど紹介した落雷や風災などは「自然災害」とよばれます。

人工災害に対する補償が付帯している場合、太陽光発電のケーブルや部品が盗まれてしまった場合や、火災が起きて太陽光発電が破損してしまった場合などに補償対象となります。とくに、毎年台風による被害がある地域では、災害補償を付帯させておくと安心です。災害補償で人工災害が補償対象の場合、台風による飛来物の被害も補償されます。

地球未来図

ちなみに、災害などの損害を金銭などで補う場合には「補償」、メーカーが製品に不備がないことを証明し、不備があった場合は修理対応をする場合には「保証」が使われます。

本体保証が付帯していても、トラブルによる損失は補償されないということに注意しておきましょう。

お客様

ややこしい感じがするけれど、両方必要ということなのね。

③工事に関する保証

太陽光発電への保証には、本体保証や災害補償以外にも、工事に対する保証がついていることがあります。工事に対する保証は、主に太陽光発電を取り付ける販売店が扱っています。工事に関する保証を付帯させていれば、工事をしたときの施工トラブルによるダメージを保証してもらうことが可能です。

太陽光パネルは、設置するときに屋根に穴を開ける必要があります。元々なかった穴を開けるので、施工不良が起こると雨漏りの原因になってしまうことがあります。このように工事に関する保証では、とくに雨漏りが起きたときや、以下のような場合の保証があります。

  • 太陽光発電を取り付けたことが原因の雨漏り
  • 太陽光パネルの落下
  • 太陽光発電を取り付けたことによる漏電

販売店以外でも、メーカーによって工事に関する保証を扱っているケースもあります。ただし、メーカーで扱う工事の保証は、メーカーが認めた施工業者で工事を行った場合のみ適用になるケースがほとんどです。メーカーによる工事保証が付帯している場合は、保証内容に加えて認定された施工業者で施工できるかを必ず確認しましょう。

レオフォースでも屋根保証を取り扱っています。保証期間は施工後10年で、工事が原因で起きた雨漏りが保証対象です。さらに、太陽光パネルの設置前や設置後に屋根の塗装や屋根の葺き替えを行う場合も、レオフォースで対応可能です。ニーズに合わせたサポートサービスも取り扱っています。

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④出力保証

出力保証とは、簡単に言えば太陽光発電の発電量を保証するものなのですが、実は出力保証は、事前に行ったシミュレーションと同じだけの発電量を保証してくれるものではありません。出力保証は、JIS基準(日本産業規格の略で、日本の国家規格)を元に保証されます。メーカーによっては、独自に基準を設定しているケースもありますので、出力保証の内容は、事前に確認しておくと良いでしょう。

出力保証は、太陽光発電が不良品ではないことを保証するためのものです。「基準で定められた気温、日射量と同じタイミングのときに、決められた出力を下回りません」という保証のため、不良品でない限り、出力がいきなり極端に落ちるということはありません。

太陽光発電の出力は、環境や日射量などによって大きく変動します。基準と同じ環境下になることもほぼないので、出力が落ちたことを証明するのは難しいのが実情のため、出力保証を使う機会は実際はとても少ない状況です。

ただ、元から太陽光発電機が不良品だった場合には、全く発電ができなかったり、ほとんど発電ができなかったりします。そのような場合であれば、出力保証を使用して太陽光発電を交換してもらうことができるでしょう。

太陽光パネルの保証期間は?

太陽光発電の保証は、無償で10年がついていることが多いです。メーカーによっては、無償で20年付帯していたり、有償で保証期間を延長したりできるケースもあります。太陽光発電を導入するとき、保証が手厚い方がいいのか、最小でいいのかをじっくり検討する必要があるでしょう。

保証期間が長い方が安心なのであれば、標準の保証期間が長いメーカーを選んだり、有償で保証期間を延長するのがおすすめです。

ただし、有償で保証期間を延長する場合や、保証期間が長い太陽光発電を導入する場合は、太陽光発電の導入費用が高くなってしまいます。太陽光発電を導入する予算と、保証期間、保証内容を天秤にかけ、バランスがよい製品を選ぶようにしましょう。

また、屋根に取り付ける太陽光発電を導入する場合、家で加入している火災保険で保証されるケースがあります。太陽光発電を導入するときは、現在加入している火災保険の内容をチェックしておきましょう。必要であれば、火災保険を見直すことで、安心して生活を送ることができます。

太陽光パネルと関連機器の寿命は?

太陽光パネルの寿命は20年から30年です。京セラの太陽光パネルは、設置から30年以上経った今も発電を続けています。(参照1)ただ、太陽光パネル以外の機器も30年以上稼働できるかと言われたら、そうではありません。太陽光パネルになくてはならないパワーコンディショナーや配線は、太陽光パネルよりも先に劣化してしまうことがあります。

太陽光パネル20年から30年
パワーコンディショナー10年程度
接続箱10年程度
配線10年から30年(品質によって変動)

表を見るとわかる通り、太陽光パネルよりも先にパワーコンディショナーや接続箱、配線が寿命を迎えてしまうケースが多くあります。太陽光発電の寿命を伸ばすためには、定期的な点検やメンテナンスを行うことが大切です。

参照1:長期耐久性 | 産業用太陽光発電システム:シャープ

太陽光パネルの保証の値段は?

太陽光パネルには、ほとんどの場合無料で10年程度の保証が付帯しています。保証内容や期間はメーカーによって異なるので、事前に確認してくださいね。有料で保証を追加する場合は、5万円程度から保証を追加することが可能です。

ただ、先ほど紹介した通り、有償の保証を追加して保証を手厚くするほど、導入費用も高くなります。さらに、保証が手厚いメーカーの太陽光発電は、価格が高い傾向にあります。太陽光発電の導入を検討するときは、保証内容と導入費用を見比べ、バランスの良い製品を選ぶのがおすすめです。

太陽光パネルのメーカー別保証比較

太陽光発電の保証は、メーカーによって期間や内容が異なります。

この記事では、長州産業やDMM、XSOL、パナソニック、Qセルズの保証を紹介します。太陽光発電を導入するときの参考にしてみてくださいね。

太陽光発電の保証は、メーカー内でも製品によって保証内容が異なる場合があります。太陽光発電を導入するときは、メーカーの保証だけではなく、製品ごとの保証内容もチェックするようにしてください。

メーカー無償の保証有償の保証
長州産業システム保証:15年出力保証:25年施工保証:10年自然災害補償:15年(加盟店が販売している製品のみ)
DMMシステム保証:15年システム保証:10年(パワコンなど)出力保証:30年自然災害保証:10年システム保証:15年・20年
XSOLシステム保証:12年・15年出力保証:25年・30年自然災害補償:10年(加盟店が加入している製品のみ)システム保証:15年出力制御補償:10年から20年
パナソニックシステム保証:15年出力保証:20年自然災害補償:15年(加盟店が販売している製品のみ)
Qセルズシステム保証:15年出力保証:25年自然災害補償:10年・15年(加盟店が販売している製品のみ)

太陽光パネルの購入前に保証の比較をしよう

太陽光発電の保証は、メーカーによって保証範囲や保証期間が異なります。保証内容が充実していて、保証期間が長いほど、太陽光発電の価格が高くなる傾向にある点には注意が必要です。

太陽光発電を導入するときには、メーカーの保証に加え、販売店の保証をチェックするのがおすすめです。本体価格と設置費用、保証内容などのバランスがいい太陽光発電を選ぶことで、トータル的な満足度を上げることができるでしょう。

「どの程度の保証が自分の家に合っているのかわからない」、「保証選びも専門家の意見を聞きたい」そんな方はぜひ、レオフォースの太陽光専門販売スタッフまでお尋ねください。

お客様のご希望やお家にあわせたプランをご提案いたします。

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