エコキュートと蓄電池は両方必要?併用のメリット・購入の順番を解説

「エコキュートと蓄電池は環境問題対策や電気代削減になるというけど、ホント?」
「両方買うのは高いけれど、なぜセットで買うべきなの?」

エコキュートと蓄電池を購入するにあたって、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、エコキュートと蓄電池を一緒に購入するメリットや購入する順番を解説します。補助金制度や太陽光パネル・オール電化と組み合わせた場合のメリットも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

エコキュートと蓄電池を比べる

エコキュートと蓄電池の必要性や購入するタイミングを正しく理解するには、それぞれの特徴を知っておく必要があります。まずは、エコキュートと蓄電池の特徴を以下の表から見ていきましょう。

エコキュート蓄電池
どんなもの?空気中の熱を利用して、少ない電力でお湯を作って貯める給湯機器電力会社から購入した電気や太陽光パネルで作った電気を貯める機器
使用目的・電気代の削減
・環境への配慮
・災害時の非常用水
・電気代の削減
・環境への配慮
・災害時の非常用電源
設置価格の相場約60万~100万円約150万~300万円
大きさ横幅:約45~60cm
奥行き:約70~110cm
高さ:約180cm
横幅:約50~80cm
奥行き:約20~40cm
高さ:約70~100cm
注意事項・夜間に運転音(40デシベル程度)が響く
・シャワーの水圧が弱くなる場合がある
・太陽光パネルを設置していないと、節約効果は低い
・太陽光パネルを設置していないと、CO2を削減できない

エコキュートと蓄電池はどちらも電気代の節約効果があります。また、地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)の排出量を削減できるため、環境にやさしい機器です。

災害時には、エコキュートなら貯めていたお湯を、蓄電池なら貯めていた電気を使えます。設置費用は蓄電池のほうが高額です。大きさはメーカーや容量によって変わりますが、エコキュートのほうが奥行や高さが長い傾向にあります。

このようにエコキュートと蓄電池を比較すると、使用目的は似ていますが、機能や価格に違いがあります。

エコキュートは蓄電池代わりになるの?

結論からいうと、エコキュートは蓄電池の代わりにはなりません。エコキュートではお湯が貯められても、電気は貯められないからです。

蓄電池には、電力会社から購入した電気や太陽光パネルで発電した電気を貯めて、自由に使える機能があります。一方で、エコキュートの機能は大気中の熱と電気でお湯を沸かして貯めることです。

機能が違うため、エコキュートは蓄電池の代替にはならないのです。

お客様

エコキュートが蓄電池の代わりになるって聞いたことがあるのだけど、なぜかしら?

地球未来図

得られるメリットが似ているからでしょう。エコキュートと蓄電池はどちらも昼間の電気使用量を減らせる機器です

お客様

どうして昼間の電気使用量が少なくなるの?

地球未来図

夜間の電気を使っているからです。エコキュートで夜間に沸かしたお湯を貯めておけば、昼間に使えます。また、夜間の電気を蓄電池に貯めておくことで、昼間は電力会社から電気を購入しなくて済みます。

そのため、夜間の電気使用料が安くなる電気プランの場合、エコキュートや蓄電池を導入すると電気代の節約につながるのです

お客様

どちらも電気代の節約効果があるから、代わりになるように見えるのね

昼間と夜間の電気代はどれくらい差があるの?

エコキュートや蓄電池を活用して電気代を節約するには、夜間の電気使用料が安いプランを選ぶことが重要です。電気契約を選ぶにあたって、昼間と夜間の電気代はどれくらい差があるのか気になりますよね。

そこで、東京電力の「スタンダードS」と「夜トク8」を比較して、月400kWhの電気を使用した際にどれくらい電気代が変わるのかを見ていきましょう。(参照1)

スタンダードS夜トク8
基本料金311.75円(10Aにつき)255.69円(1kW)
電気量料金(1kWh)~120kWh:29.80円121kWh~300kWh:36.40円301kWh~:40.49円午前7時~午後11時:42.60円午後11時~翌午前7時:31.64円
400kWhの電気代(40A、4kWの場合)15,424円14,994円※電気代が安い時間帯に7割使用

「夜トク8」では、昼間と夜間の電気代に1kWhあたり約10円の差があります。仮に400kWhすべてを夜間に使用できる場合は、昼間に使うよりも4,000円安くなります。

また、通常プランの「スタンダードS」と比べると、昼間の電力は割高です。電気使用量が120kWhを超えると、夜間の電気料金が「スタンダードS」よりも割安になります。

1ヶ月の電気使用量が400kWhの場合、電気代が安い時間帯に7割(280kWh)の電気を使用していれば、「夜トク8」のほうが電気代が安くなります。

参照1:東京電力エナジーパートナー

エコキュートと蓄電池を一緒に購入するメリットは?

エコキュートと蓄電池を一緒に購入すると、電気代の節約効果がさらに高まります。蓄電池に夜間の安い電気を貯めておけば、昼間にエコキュートを使う際にも安い電気を利用できるからです。

夜間に貯めたお湯を使い切ってしまい、昼間にお湯を沸かしたい場合でも安い電気を使えるためお得です。エコキュートだけでなく昼間に使用するほかの電気も蓄電池に貯めた夜間の電気で賄えられれば、電気代を多く削減できるでしょう。

太陽光パネルを設置している場合は、蓄電池に余剰電力を貯められます。夜間に購入する電気量も削減できるため、電気代0円に近づけることも可能になるでしょう。

エコキュートと蓄電池を一緒に購入するデメリットは?

エコキュートと蓄電池を一緒に購入する場合、購入費用が非常に高くなります。エコキュートが約60万~100万円、蓄電池が約150万~300万円かかるため、購入費用は200万円以上になるでしょう。

また、設置できる蓄電池の種類が限定されます。蓄電池には「100Vのみ対応するもの」と「100Vと200Vの両方に対応するもの」があります。

エコキュートと併用する場合は、200Vに対応できる蓄電池を選ばなくてはなりません。100Vのみ対応の蓄電池だと、貯めた電気をエコキュートに使えなくなるため注意しましょう。

購入費用は高額ですが、国や地方自治体の補助金制度を利用できる場合があります。補助金がもらえれば、初期費用を抑えられるため、積極的に活用するとよいでしょう。

エコキュートと蓄電池のどちらを買うべき?

エコキュートと蓄電池を一緒に購入する予算がない場合、どちらを先に買うべきか悩む方も多いでしょう。明確な正解はありませんが、生活様式や太陽光パネルの有無、購入する目的などが判断基準になります。

たとえば、以下のような場合はエコキュートがおすすめです。

  • 太陽光パネルを設置していないが、電気代を節約したい
  • 給湯器の利用が多い(家族が多く、お風呂やシャワーなどでお湯をたくさん使う家庭)

エコキュートは大気中の熱を利用して、お湯を沸かす際の電気消費量を減らせます。給湯器の利用が多い家庭ほど削減できる電気量が多くなるため、節約効果が高まるでしょう。

一方で、蓄電池は以下のような場合におすすめです。

  • 太陽光パネルを設置している
  • 災害時の備えとして購入を検討している

太陽光パネルを設置している家庭であれば、蓄電池に余剰電力を貯められます。太陽光発電の電気を効率的に活用できるため、電気代を大きく減らせます。

また、蓄電池に貯めた電気は、停電時でも利用可能です。電気ポットでお湯を沸かしたり冷暖房を使ったりできるため、災害時の備えになります。昼間に太陽光パネルで発電できれば、長時間の停電にも対応できます。

エコキュートと蓄電池のどちらかを選ぶ際には、家庭状況からどのようなメリットが得られるかを検討するよいでしょう。蓄電池はエコキュートよりも初期費用がかかるため、予算が足りるかや補助金が使えるかも重要になります。

蓄電池が必要なのはどんな家庭?

蓄電池は太陽光パネルを設置している家庭にとくにおすすめです。昼間に太陽光パネルで発電した電気を貯めておき、夜間に使うことで電気代を節約できます。余剰電力を十分に貯められる容量の蓄電池を用意できれば、電気代0円に近づけるでしょう。

また、蓄電池と太陽光パネルを組み合わせることは、地球環境にもメリットがあります。電力会社から購入する電気のほとんどは、CO2を排出する火力発電で作られています。

一方で、太陽光発電は再生可能エネルギーを利用しており、CO2を排出しません。そのため、太陽光パネルで作った電気を効率的に使って電力会社から購入する電気量を減らせれば、CO2排出量を削減できます。

CO2は地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つです。CO2の排出量を減らすことで、地球温暖化対策に貢献できます。

このように、太陽光パネルを設置している家庭では、蓄電池を導入するメリットが大きくなります。災害時の備えにもなるため、積極的に導入を検討するとよいでしょう。

エコキュート・蓄電池・太陽光システムの購入の順番は?

既存の家ならば、まずはエコキュートやオール電化(家庭内で使うエネルギーをすべて電力でまかなうシステム)、太陽光システムを導入して、その後に蓄電池を購入するケースが多く見られます。オール電化にしている家は太陽光パネルを設置するメリットが大きいです。

新築ならば、太陽光システムとオール電化(エコキュート含む)を一緒に導入し、予算によって蓄電池を設置するか、後に回すか決めることが多いです。

ただし、太陽光パネルと蓄電池を一緒に導入するともらえる補助金が増えて、お得になる場合があります。設置する太陽光パネルと蓄電池の容量や、住んでいる地域の補助金制度を確認したうえで購入を検討しましょう。

蓄電池やエコキュートの補助金はある?

CO2による環境問題の影響から、蓄電池やエコキュートを設置する際には、国や地方自治体から補助金を受け取れる場合があります。CO2を削減するには使う電気を減らせる機器や、太陽光パネルの電気を効率的に活用できる機器が必要です。

蓄電池とエコキュートはそのような機能をもっているため、国や地方自治体から補助金が出ています。たとえば、東京都では以下のような補助金制度があります。

補助金制度補助金額
令和6年度 家庭における蓄電池導入促進事業(参照2)【太陽光発電システムがある場合】
以下のうちいずれか小さい額
①蓄電容量(6.34kWh以上):15万円/kWh(100kWh未満)
②蓄電容量(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)
③助成対象経費の3/4の額

【太陽光システムがない場合】
以下のうちいずれか小さい額
①蓄電容量(6.34kWh以上):15万円/kWh(100kWh未満)
②蓄電容量(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)
③120万円
④助成対象経費の3/4の額
令和6年度 熱と電気の有効利用促進事業(参照3)機器費、工事費の1/3(上限額220,000円)
参照2:クール・ネット東京
参照3:クール・ネット東京

蓄電池の容量によっては、100万円以上の補助金を受け取れることもあります。お得に蓄電池やエコキュートを設置できるため、補助金制度は積極的に活用しましょう。

太陽光パネルの補助金制度が気になる方や、補助金の申請手順が知りたい方は以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。

補助金の申請は、とても複雑で手間がかかります。太陽光発電に関する専門的な内容を書類に書き込む必要があり、たくさんの時間を使うことになります。また書類に不備があれば、審査に遅れがでて、補助金がもらえるのも遅くなってしまいます。

そうならないためにも、多くの申請経験のある販売店に申請を任せるのが重要です。レオフォースでは、専属の行政書士がすべて無料でお客様の補助金申請を担当いたします。

蓄電池、エコキュートの補助金やご相談はこちらからお問い合わせください。

まとめ:エコキュートと蓄電池の特徴を理解して、導入検討しよう

エコキュートと蓄電池を一緒に設置すると、電気代の節約効果が高まります。太陽光パネルやオール電化も導入していると、電気代0円に近づけることも可能です。

ただし、エコキュートと蓄電池を同時に購入する場合は、初期費用が200万円以上かかります。国や地方自治体の補助金制度を活用して、初期費用を抑えるのがおすすめです。

予算が足りなくて順番に購入したい場合は、それぞれの特徴を理解したうえで、より多くのメリットを得られるほうから導入を検討するとよいでしょう。

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