東京都の太陽光発電義務化や世界的な脱炭素の動きを受けて、一般家庭への太陽光発電の設置はますます注目されています。
お客様太陽光って騙されるってよく聞くけど…



太陽光って損をするイメージがあるけど…
と、太陽光発電に何となく「怖い」とか「悪い」イメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
太陽光発電の購入で失敗するケースは、
①明確な詐欺に遭ってしまう人
②詐欺ではないものの説明不足や理解不足が原因で結果的に太陽光設置を後悔する人
の2つに分かれます。
世間で聞く声はどちらの意見も混ざったものですが、実は全く異なる問題であり、その回避方法も異なります。
この記事では、詐欺や悪質な勧誘を避けるために知っておくべきことと、また購入後に後悔しないために理解しておきたいポイントの2つに分けて、その実例と対処法をそれぞれ紹介します。
この記事を読むことで「騙された」と感じることなく、自信をもって太陽光発電システムを自宅につけることができますよ。
太陽光発電の“詐欺”と“後悔”の違い
太陽光発電の購入で起きるトラブルは、詐欺や悪徳商法の場合と誤解や説明不足による購入への後悔の場合があります。



えっ…どちらも結局、後悔するんだから絶対に避けたいんだけど



はい。ですが、それぞれの対処法が違うので、まずこの2つがどう発生しているのか簡単に説明しますね。
詐欺や悪質な業者によるトラブルとは?
詐欺は、補助金が必ずもらえるというウソの説明や、期間限定の特典を装って契約を急がせる手口などがあります。また、発電量を実際よりも大きく伝えて「電気代で得をする」と説明し契約をスムーズに進めるケースもあります。
多くの場合、突然の訪問販売や電話勧誘をきっかけに、十分な情報を確認できないまま契約してしまい、トラブルに繋がっています。
次の項目「太陽光発電の詐欺や悪徳商法」ですべての手口を細かく説明しますね。
もし、「詐欺かもしれない…」と思ったら地域の消費生活センターに『188』に電話で相談ができます。



えっ…どちらも結局、後悔するんだから絶対に避けたいんだけど
緊急であっても、普通の相談でも相談を受け付けてもらえます。
合わせて読みたい記事:スマートハウスの勧誘がきたら?悪徳業者の見分け方や対処法を紹介
詐欺ではないものの後悔につながるケースの特徴
後悔につながるトラブルは、詐欺とは異なり契約自体に違法性はないものの、購入後に「事前の想定ほど得をしなかった」、「元がとれなかった」「思った以上にマイナスになってしまった」というのがこのケースに当たります。



太陽光販売店の中には、売り上げを増やすために必要以上に大きな容量の太陽光パネルや蓄電池を強くおススメして販売するという事例も残念ながら実際おきています。
こちらも、次の項目でトラブルの実例をさらに細かく説明していきますね。
合わせて読みたい記事:太陽光発電の見積もり|本当にあったヤバい事例を3つ公開・対処法も
太陽光発電の詐欺や悪徳商法
詐欺や悪質な勧誘には、判断を急がせたり、事実と異なる情報を提示したりする共通点があります。



太陽光発電の販売に限らず、他の悪徳商法でもそうよね。



ただ太陽光発電は数100万円もする設備だから被害も大きくなるね
ここでは、よく使われる無料点検・過剰な広告表現・高齢者向けなどの手口を紹介しますので、まず知っておくだけでも予防策になりますよ。
訪問で無料点検をする
「うちは点検する太陽光パネルがないから関係ない」と油断してはいけません。
訪問点検のよくある手口では「近隣で工事をしていて、ついでに屋根の無料点検中です」と業者が訪ねてきます。「そういうことなら」と無料点検を許してしまい、点検後に「耐久性のために太陽光パネルを付けた方が安心です」、「補助金の期限が迫っているので今契約しないと損です」などと説明され、結果的に太陽光パネルを必要以上に高い金額で購入してしまうという被害も実際に起きています。
また、点検中に撮影したとされる屋根の写真を見せられ「ひび割れがあるので早急に対策が必要です」といわれ太陽光パネルを設置したものの、その写真が本当に自宅のものではないという手口もあります。



基本的に正規の業者であれば、無料で屋根に登って点検してくれるということはありません。
高齢者を狙う
高齢者が狙われやすいのは「話を聞いてくれることが多い」、「専門用語や契約の細かな条件を細かく聞き返したり、警戒したりすることが少ない」からです。
このため、太陽光発電が本来必要ではない家庭ほど狙われやすいという特徴があります。例えば、単身世帯や電気使用量が少ない家庭、また今後家を増改築する予定がない家庭など、経済的メリットが出にくいケースでも高齢者で狙いやすいと思われ、勧誘される例が報告されています。
太陽光発電は10年~20年以上にわたって使う設備なので、自宅の将来計画や生活スタイルを踏まえて判断することが欠かせません。例えば、将来的に住み替えを検討している場合や、家自体が老朽化している場合は、太陽光パネルを急いで設置する必要はないのです。
これまでには以下のような手口が報告されています。
- 「今契約しないと補助金がもらえません」と強調される
- 「お子さんに心配をかけないために早めに対策しましょう」と不安をあおられる
- 「市の委託で来ています」と事実ではない説明をして信用させようとする
参考:国民生活センター
過剰な広告表現
インターネットやSNS上で見かける太陽光発電設備の広告では、実際の値段や条件よりもかなりお得に表現されていることがあり、これがトラブルに繋がっています。
具体的には以下のような広告があります。
・補助金で無料で導入できる、〇万円もらえる
・電気代が半分以下になる
・優良業者一位(実際には広告費用を払うと上位に掲載されるしくみで、優良業者の根拠はない)
ここで重要なのは「この表現は100%ウソではない」ということです。
実際に太陽光設備を設置したことで、電気代が大幅に下がることはよくあります。



このメディアを運営する太陽光販売店のレオフォースのお客様でも、東京都にお住いの場合は平均して数100万円の補助金を受け取っています。
ですが、広告で書かれていることは「必ずあなたの家でも当てはまる」ということではありません。
業者によっては広告の中には、いかもに「全員が必ず得をする」と勘違いしてしまうような表現でトラブルの原因となっているケースがあります。



インターネットの広告を一目見ただけでは、細かな内容は分からないものね。



契約前に「自分の家の場合はどうなのか」を個別に確認することが重要だね
こういった事例を踏まえて、次の項目ではシンプルな“危険サイン”チェックリストを紹介します。
太陽光発電詐欺の危険サインチェックリスト
太陽光発電の勧誘には、詐欺や強引な販売につながる共通の特徴があります。以下の項目に一つでも当てはまる場合は、契約を急がず、必ずその場で判断しないようにすることが大切です。
- 事前連絡なしで突然訪問してくる。
- 「今日中なら特別に安い」と契約を急がせる。
- 補助金が必ず出ると言い切る。
- 発電量や電気代削減を「必ず」「絶対」と断定する。
- 点検の根拠が曖昧なまま不具合を指摘してくる。
- 会社名や住所、連絡先をはっきり名乗らない。
- 契約書を持ち帰らせず、その場で書かせようとする。
- 家族への相談を止めようとする。
- 見積もりの内訳が不自然に少ない、または不明瞭である。
もし、不安に思うことがあれば、地域の消費生活センター・『188』に電話をして、自分の場合は大丈夫なのかを確認しておけば安心です。
合わせて読みたい記事:太陽光関連の資格一覧・購入者が知っておくべき資格の内容
太陽光発電で騙されたと後悔しやすい落とし穴
太陽光発電のトラブルには、これまで詐欺のような悪質なケースだけでなく、説明不足や理解のズレが原因で「思っていたのと違った」と後悔してしまうケースもあります。
これは、契約そのものに問題があるわけではなく、家の状況に合わないプランを提案されたり、また購入前に知っておきたい知識や準備が抜けていて起こる可能性もあります。
太陽光発電の設置には、家ごとに条件が大きく異なります。近所の方や友人、家族と同じものを設置したとしても、あなたの家では値段も発電量も変わってくるでしょう。
また補助金や売電の制度は頻繁に変更されるため、古い情報を信じてしまうのも危険です。よく調べないまま知らずに契約すると「こんなはずじゃなかった」と思うことになりかねません。
ここでは、後悔につながりやすい代表的な落とし穴を紹介していきます。
自宅に合わないサイズの太陽光パネルの購入
「大きいパネルをたくさん載せればお得ですよ」と言われると、ついその気になってしまうかもしれません。ですが、実は太陽光パネルの容量は“大きければ大きいほどいい”というものではありません。
例えば、家の電気使用量がそこまで多くないのに、大容量のパネルを載せても電気を使いきれず、設備費の回収に時間がかかってしまいます。
逆に容量が小さすぎると、昼間の自家消費をまかない切れず、思ったほど節約にならないケースもあります。
家庭に合った容量は、電気の使い方・家族の人数・屋根の向きで大きく変わります。
契約前にしっかり確認しておきたいポイントですね。
必要のない蓄電池を設置して費用が増える
「太陽光をつけるなら蓄電池も必須です」と言われることがありますが、これは家庭によって答えが違います。
蓄電池は便利な設備ではあるものの、電気使用量が少ない家庭や、停電対策を重視していない家庭では、費用に見合ったメリットが得にくいこともあります。蓄電池は高額なため、必要性を見極めずに契約すると負担だけが大きくなってしまうことがあります。



とはいえ、近年では太陽光パネルで発電した電気の売電価格が下がっていき、太陽光システムを最大限に活かすには、自宅で作った電気をできるだけ自宅で有効に使う(自家消費)ことが重要です
そのため、蓄電池は予算に余裕があれば付けておくとよいでしょう



予算に合わせて後付けする方法もあるわね
合わせて読みたい記事:2026年以降、太陽光の補助金はどうなる?買い時と制度の変化をわかりやすく解説
合わせて読みたい記事:蓄電池の後付けが急増|購入前に知っておくだけで損しない方法
補助金の条件を誤解して受給できない
補助金は魅力的ですが、「必ずもらえるもの」ではありません。
審査があり、自治体によって普及される条件も細かく違います。
考えられるトラブルとして、「補助金で実質〇万円で済むと思ったら、申請が通らず全額自己負担になった」というケースがあります。これは、設備の仕様が対象外だったり、申請期限に間に合わなかったりしたことが原因です。
補助金の申請は販売代理店に任せられるケースも多いのですが、逆に販売代理店の知識不足や準備不足によってトラブルが起こる可能性もあります。
販売をする営業担当者と、購入後の担当者が違う場合などには話がずれることもあり得ますので注意が必要です。
合わせて読みたい記事:【2025版】太陽光発電の設置費用に補助金を活用する手順を解説
追加工事費が発生する
太陽光発電は屋根の状態や構造によって必要な工事が変わります。そのため、事前調査が十分に行われていないと、後から追加工事が必要になり、最初の見積もりより大幅に費用が増えることがあります。
例えば、「屋根材が劣化しているので補修が必要です」と後から言われたり、「配線ルートの都合で追加の工事費がかかります」と説明されたりするケースがあります。
これは事前確認を丁寧に行っていない会社で起こりやすいトラブルです。
また施工の質は会社によって大きく違います。
金具の固定が甘かったり、雨漏りを防ぐためのコーティングが不十分だったりすると、後から発電量が落ちたり、雨漏りが起きたりといった不具合につながることがあります。
一度設置した後に、太陽光パネルや架台、屋根の修理が必要な場合には、再度設置のやり直しになるため、数10万円単位の追加費用がかかってしまうこともあります。
合わせて読みたい記事:太陽光パネルは雨漏りの原因?不安を解消する5つの対策|保証も紹介
合わせて読みたい記事:太陽光発電の設置業者は人手不足!安心して依頼できる業者の見つけ方
信頼できる販売店をどう見分けるか
太陽光発電のトラブルを避けるためには、契約内容だけでなく「どんな販売店と付き合うか」がとても大切です。
太陽光発電は設置して終わりではなく、10年、20年と長く使う設備なので、購入後の点検や保証の対応も含めて信頼できる会社を選ぶ必要があります。
では、どんな販売店なら安心して相談できるのでしょうか。
ここでは、実際に多くの家庭でトラブルを防いでいる「信頼できる会社の共通点」を紹介しますね。
説明が納得できる
信頼できる会社は、太陽光発電のメリットだけでなくデメリットもきちんと説明します。また、「本当にこの家庭に必要なのか?」という点を一緒に考えてくれます。
逆に、説明が曖昧だったり、こちらの質問にしっかり答えなかったり、都合の悪いことをごまかすような会社は注意が必要です。
現地調査を丁寧に行う
屋根の向き・形状・劣化具合、家族の電気使用量などを詳しく確認したうえで、最適な容量やプランを提案してくれる会社は信頼できます。
屋根の劣化や日照条件によっては、太陽光設備を付けられない・または付けない方がよいというケースもあります。
丁寧な現地調査は「その家庭に本当に必要な設備かどうか」を判断するための重要なステップです。
合わせて読みたい記事:太陽光パネルは雨漏りの原因?不安を解消する5つの対策|保証も紹介
合わせて読みたい記事:太陽光発電で屋根が傷むはウソ?!導入前に知っておきたいパネル設置の知識
保証内容やアフターサービスが明確で、将来を見据えている
太陽光発電は長く使う設備なので、保証やアフターサービスの内容が明確であることは非常に重要です。
設置後の不具合対応、点検の有無、部品交換の範囲など、将来のことまで説明してくれる会社なら安心して任せられます。
逆に、保証内容が曖昧なまま契約を急かす会社は避けた方がよいでしょう。
合わせて読みたい記事:太陽光パネルの保証期間は?買う前に知りたいメーカーごとの違い
見積もりの内訳がわかりやすく、価格に透明性がある
信頼できる会社は、見積もりの内訳を細かく説明し、どの費用がどこに含まれているのかを明確に示します。「セット価格で一式〇〇万円です」としか説明しない会社は、本当にその価格が適正なのかわかりません。また後から実は含まれていなかった追加費用が出てくる可能性があります。
最終的には、複数社の見積もりや提案を比較することで「自宅に合った最適なプラン」が見えてきます。
信頼できる会社の提案は、他社と比較しても内容に一貫性があり、数字や根拠が大きくぶれることはありません。逆に、一社だけ極端に容量が多かったり費用が高かったりする場合は、慎重に判断した方がよいでしょう。
合わせて読みたい記事:【2025版】太陽光発電・設置費用の相場は?適正な見積りとは?
信頼できる太陽光販売店チェックリスト
太陽光発電の販売店は、大手から地域密着型までさまざまです。契約前のチェックポイントを以下に纏めましたので、判断に役立ててみてください。
- 説明が丁寧で、こちらの質問にしっかり答えてくれる
- メリットだけでなくデメリットも説明してくれる
- 現地調査を丁寧に行い、理由のある提案をしてくれる
- 見積もりの内訳が細かく、費用の根拠がわかりやすい
- 保証内容やアフターサービスが明確に提示されている
- 契約を急かさず、比較検討する時間をくれる
- 他社の見積もりと比べても、提案内容に大きなズレがない
- 契約書や説明資料が分かりやすく整理されている
- 工事の実績や口コミが確認できる
チェックが多いほど、安心して長く付き合える会社と言えます。
まとめ:太陽光発電で騙されないためには「正しい情報」と「信頼できる相談先」が重要
太陽光発電は、うまく使えば電気代の節約や災害への備えとして大きなメリットがありますが、情報が複雑な分、誤解や説明不足によって後悔につながるケースがあるのも事実です。
この記事で紹介したように、
・無料点検を装った訪問や勧誘などの詐欺の手口
・過剰な広告表現
・補助金や発電量に関する誤解
など、いくつかの“落とし穴”を知っておくだけでもリスクを避けやすくなります。
そして、最後に最も大切なのは「誰に相談するか」です。
太陽光発電は購入して終わりではなく、10年、20年と使い続ける設備です。
そのため、長く付き合える販売店や工事会社を選ぶことが、後悔しないための最も効果的な対策になります。
あなたの家庭にとって本当に必要な設備かどうか、どれくらいの効果が見込めるのかは、実際に見積もりやシミュレーションをしてみないとわかりません。
最近では複数社で比較し、自宅に最適なプランを選ぶ家庭が増えています。
まずは、信頼できる会社で無料相談をしてみませんか。
あなたの家にとって太陽光発電が本当に“得かどうか”を知る第一歩になりますよ。
→ 無料で相談する











