太陽光パネルを購入するとき、屋根にのせるパネルの枚数に悩んでいますか?
太陽光パネルを設置するときは、なるべく費用を抑えたいですよね。太陽光パネルは、多すぎず、少なすぎない枚数を選ぶことで、費用を節約できます。
この記事では、太陽光パネルを屋根にのせる量について、専門用語を使わず分かりやすく解説します。太陽光パネルをどのくらいのせるか悩んでいる方、販売店の見積りが正しいのか不安という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を読めば、太陽光パネルの必要な量を見極められますよ。
太陽光パネルをのせる枚数は、必要な電気量や屋根の大きさなどによって変わります。実は、平均よりも少ない太陽光パネルで十分だったというパターンも多いです。
太陽光システムの販売専門店レオフォースでは、それぞれの家庭に合った太陽光パネルの積載量を無料で診断します。太陽光パネルをのせる枚数にお悩みの方は、ぜひレオフォースの無料シミュレーションをご利用ください。
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太陽光パネルの積載量とは

太陽光パネルの積載量とは、屋根にのせる太陽光パネルの枚数のことを指します。パネルの枚数が多いほど発電量が多くなるので、発電量という意味で「積載量」という言葉を使うこともあります。
一軒家なら、10枚から15枚程度の太陽光パネルを設置するのが一般的です。ただし、家庭によって必要な太陽光パネルの枚数は異なります。使用する電気量などを確認して、それぞれの家庭に合ったパネルの積載量を見極めることが大切です。

太陽光パネル一枚の重さは、およそ15kgで、サイズは横1m×縦1.5mほどです。発電する電気の量(出力量)は一枚あたり250〜380W程度です。
太陽光パネルの重さや出力量は、メーカーや製品によって異なります。サイズも、製品によって若干異なるので自宅の屋根に合った太陽光パネルを選びましょう。
太陽光パネルのサイズや発電量を事前に知っておくことで、自宅にどのくらいの太陽光パネルをのせられるのかを、おおまかに判断できます。ただし、屋根の形や大きさによって、設置できる太陽光パネルの枚数は変わってきます。
太陽光パネルの過積載とは?


太陽光パネルの過積載とは、発電した電気を変換する機器であるパワーコンディショナー(以下パワコン)の容量よりも、多くの太陽光パネルを導入することを指します。例えるのであれば、コップに水を注ぎすぎている状態をイメージするとわかりやすいかもしれません。
太陽光パネルの過積載の問題点は、必要以上に太陽光パネルを購入してしまう点です。太陽光パネルは、設置する枚数が増えるほど導入費用が高くなります。必要以上の太陽光パネルを設置することで、払う必要のない設備費が増える点が問題だと言えるでしょう。
ただし、太陽光パネルの過積載が必ずしも悪いというわけではありません。なぜかというと、太陽光パネルの発電量にはムラがあるためです。太陽光パネルを過積載にすることで、発電量が少ない日にも安定して電気を使用できるメリットがあります。
レオフォースが目にしてきた現場では、太陽光パネルを過積載で設置する場合には、おおよそ100%から150%の容量のパネルを設置するケースが多いです。発電量を増やすために過積載にする場合には、専門知識や経験のある販売員にアドバイスをもらうことが大切です。
過積載が問題になった事例は以下の記事でも紹介をしています。
【関連記事】太陽光発電の見積もり|本当にあったヤバい事例を3つ公開・対処法も
太陽光パネルの積載量はどう決まる?


太陽光パネルをのせる枚数は、下記の2点で決まります。
- 家の発電量
- 電気の使用量や使う時間帯
太陽光パネルの積載量を決めるときには、多すぎず、少なすぎない最適な積載量を見極める必要があります。下記の項目で、太陽光パネルの積載量を決める基準について詳しく説明します。
①あなたの家の発電量
設置できる太陽光パネルのサイズは、屋根の大きさや形状で決まります。屋根が狭ければ設置できる太陽光パネルの数は少なくなりますし、屋根が広ければ多くなります。しかし、屋根が広くても、形が特殊な場合は設置できる太陽光パネルの数が少なくなる可能性が大きいです。
また、日照条件によっても必要な太陽光パネルの枚数が異なります。日照条件とは、特定の場所で、どのくらいの日光を受けられるかを示します。同じ発電量を必要としていても、日照条件が悪い場所といい場所では、必要な太陽光パネルの積載量も異なるのです。
②電気の使用量や使う時間帯
太陽光パネルをのせる量は、電気の使用量や電気を使用する時間帯によって変わります。太陽光パネルの積載量が多い方がいい家庭は、家族人数が多い、昼間に電気を使用する、オール電化住宅、EVを使用している家庭などです。
対して、電気使用量が少なかったり、昼間に家に誰もいない家庭では、太陽光パネルの積載量が多いと発電した電気を効率よく使えません。太陽光パネルの積載量は、電気使用量が多い家庭では多く、電気使用量が少ない家庭では少なくするのが基本となる考え方です。
また、蓄電池を併用する家庭では、太陽光パネルの積載量は多い方がおすすめです。蓄電池と太陽光発電を併用する場合であれば、昼間の電気使用量が少ない場合でも、蓄電池に発電した電気を貯めて活用できます。
【目的別】太陽光パネルの積載量の平均・目安は?


太陽光パネルの積載量の全国平均は、4kWから5kWほどです。しかし、全国平均が4kWから5kWだからといって、積載量を合わせる必要はありません。
先述した通り、太陽光パネルの積載量は設置できる太陽光パネルの枚数や、必要な電気量によって異なります。太陽光パネルの積載量を決めるときは、必要な発電量から逆算して決定するようにしましょう。



太陽光パネルの積載量は、ひとつひとつの家庭で異なります。まずは、プロのアドバイスをもらいながら、どのくらいの積載量が最適かを見極めるようにしましょう。
①家庭の電気代節約なら4.5kW〜5kW
電気代の節約のために太陽光パネルを設置する場合は、一般的に4.5kWから5kWの積載量がおすすめです。
太陽光発電協会のデータでは、太陽光パネル1kWあたりの発電量は年間1000kWhだとされています。(参照1)4.5kWから5kWの太陽光パネルであれば、一日あたり約12kWhから13kWhの電気を発電できる計算です。
オール電化住宅で、電気使用量が多い場合でも4.5kWから5kWの積載量で十分なケースが多いです。また、停電対策として太陽光パネルを設置する場合も、4.5kWから5kWの積載量で十分でしょう。
参照1:JPEA 太陽光発電協会
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②蓄電池やEVに電気をためるなら5kW〜6kW
太陽光発電に加え、蓄電池やEVを併用するのであれば一般的に5kWから6kWの積載量がおすすめです。
近年は、省エネにつながるスマートハウスやZEHの人気も高いです。スマートハウスやZEHを実現するために、太陽光パネルと蓄電池、EVを併用する場合は、多めに太陽光パネルをのせておくと、快適に発電した電気を使うことができます。
太陽パネルと蓄電池、EVを併用することで、発電した電気をより多く有効活用できるでしょう。とくに、蓄電池は夜間に発電できない太陽光パネルのデメリットを、メリットに変えてくれる設備です。太陽光パネルで発電した電気を最大限活用したい場合には、ぜひ併用を検討してみましょう。
太陽光パネルと蓄電池を併用する場合は、太陽光パネルの容量に合った容量の蓄電池を選ぶことが大切です。発電して余る電気や売電する電気量をあらかじめ計算し、最適な蓄電容量の蓄電池を選ぶようにしましょう。
太陽光パネルと蓄電池を併用する場合は、比較的大きな(5kWh以上の)蓄電池の導入がおすすめです。



太陽光パネルとEVを併用する場合は、V2Hの導入を検討してみましょう。V2Hとは、発電した電気をEVに充電できる設備です。V2Hを通してEVの電気を自宅に給電できるので、EVを蓄電池として活用できますよ。
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③売電に回すなら最大10kW
発電した電気をより多く売電したいのであれば、10kWまでの大容量がおすすめです。実際に使用する電気量を上回る太陽光パネルをのせることで、売電量を増やすことができます。
ただし、売電価格は年々下がっており、一昔前のように売電収入を多く得ることが難しくなっている点には注意しましょう。FIT制度を利用する場合でも、2024年度の1kWhあたりの売電価格は16円です。(参照2)対して、2012年は1kWhあたり42円で売電が可能でした。(参照2)
比べてみると、12年間で売電価格が半額以下になっていることが分かりますよね。FIT制度終了後は、さらに売電価格が安くなります。売電を目的に太陽光パネルの積載量を増やす場合には、事前に売電価格や得られる売電収入を確認しておきましょう。
参照2:資源エネルギー庁
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太陽光パネルの一枚の大きさと重さは?


太陽光パネルの一枚の大きさは、おおよそ縦1.5m×横1mです。ただし、近年は様々な大きさの太陽光パネルが販売されており、長方形だけではなく正方形や台形などの太陽光パネルも販売されています。



正方形や台形の太陽光パネルは、長方形の太陽光パネルを敷き詰めたときに空いてしまった部分を埋めるために使用されます。太陽光パネルをなるべく多く設置したい場合や、屋根の形が特殊な場合は、長方形や台形の太陽光パネルを扱っているメーカーを選ぶのがおすすめですよ。
また、太陽光パネルの重さは一枚あたりおよそ15kg程度です。太陽光パネル一枚あたりの出力を300Wだとすると、4.5kWの太陽光パネルを設置する場合は15枚の太陽光パネルが必要になる計算です。すると、全体の太陽光パネルの重さは225kgになります。
思ったよりも重さがあると感じた人も多いのではないでしょうか。かなり重さがあると感じる太陽光パネルですが、屋根の点検を事前にきちんと行い、屋根の耐久度を確認してから設置をします。もし耐久性が低いと判断されれば屋根の補修をしてから、設置をすることになります。



太陽光パネルを屋根に設置する場合、太陽光パネルの重さは屋根全体に分散されます。なので、問題がない屋根に適切に設置すれば、太陽光パネルの設置で屋根が傷むことはありません。
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太陽光パネルの一枚の値段は?


太陽光パネルの値段は、メーカーや製品、性能によって変わります。一般的には、一枚あたり20万円から30万円だと言われていますが、性能が高い太陽光パネルなどは一枚あたり30万円以上するケースもあります。
高額な太陽光パネルとして挙げられるのは、単結晶と呼ばれる太陽光パネルです。単結晶の太陽光パネルは、使われている原料の純度が高く、変換効率が高いと言う特徴があります。対して、多結晶の太陽光パネルは、単結晶の太陽光パネルに比べると安いですが、単結晶に比べて変換効率が低いです。
変換効率とは、パネルに受けた太陽光を電気に変換する力のことを指します。変換効率がいい太陽光パネルほど、電気を作り出す力が強いと言うことです。太陽光パネルを選ぶときには、価格と変換効率のバランスがいいものを選ぶことになります。
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蓄電池は何キロ必要?


太陽光パネルと蓄電池を併用する場合は、同時に設置した方が無駄なく発電した電気を活用できます。太陽光パネルの積載量に合わせて蓄電池の容量を選ぶことで、蓄電容量の無駄を極力減らせるでしょう。
太陽光パネルと併用する蓄電池を選ぶときには、蓄電容量をまず決めなければいけません。蓄電容量が少ない蓄電池では、必要な電気を貯められません。対して、蓄電容量が大きすぎると、蓄電容量が余ってしまって無駄になってしまいます。
蓄電池を選ぶときには、太陽光パネルの発電量から一日に使用する電気使用量を差し引き、余る電気量を計算して決定しましょう。蓄電池は、蓄電容量が大きくなるほど高額になります。ちょうどいい蓄電容量の蓄電池を選ぶことで、なるべくコストを抑えられますよ。
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太陽光業者の見積もりは正しい?


残念ながら、太陽光パネルを販売している業者の中には、適切ではない見積もりを出す業者がいます。例えば、必要以上の太陽光パネルの設置が必要だと説明したり、通常よりも高い価格で見積もりを出したりなどです。
しかし、太陽光パネルの販売業者が全て怪しいわけではありません。正しくない見積もりを出す業者は一部で、ほとんどの業者は正しい見積もりを出してくれます。正しくない見積もりを出す業者を見分けるためにも、納得できないことを確認したり、相見積をしたりなどの対策が必要です。



正しくない見積もりを出す販売店から、太陽光パネルを買うのは怖いわね・・。



そうですね。この記事で解説した通り、必要な太陽光パネルの積載量は各家庭で異なります。適正価格の見積もりを受け取るためにも、複数の販売店で見積もりを比較するなどの対策が必要です。
また、太陽光パネルの説明を聞くときには、納得できるような説明をしてくれるアドバイザーを選びましょう。デメリットを詳しく説明してくれなかったり、なんとなく急かされている感じがしたりする場合は、契約を控えるのが無難です。



大きな買い物だものね。安心して太陽光パネルの設置を任せられる人に出会ったら、その人から太陽光パネルを買うのが賢いわね。
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まとめ:太陽光パネルを何キロのせるべきかは、各家庭によってことなる
太陽光パネルを何キロのせるかは、各家庭によって異なります。使用する電気量や屋根の形などを確認し、信頼できる専門の業者にアドバイスをもらうのがおすすめです。
信頼できる業者にアドバイスをもらうことで、積載量が多すぎて無駄な出費をしたり、発電量が足りなくて電気代の節約ができなかったりなどの失敗を防ぐことができますよ。
太陽光システム販売の専門店レオフォースでは、1000件以上の取り扱い実績をもとに、お客様一件、一件のケースに合わせて、もっともメリットが出る機材の組み合わせ・設置方法を提案します。
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