【メーカー取材】長州産業の太陽光パネル・蓄電池はなぜ性能がいいのか聞きました

長州産業 太陽光パネル インタビュー

長州産業は太陽光パネルのメーカーの中ではとても人気のあるメーカーです。

その理由は、山口県にある国内工場で生産された高性能の純国産パネルにあり、現在太陽光パネルの購入を検討している人は必ずチェックしておくべきメーカーといえるでしょう。

今回はレオフォースでは長州産業の担当者・高田様にパネルの性能やこれから購入を検討している方におすすめな理由をインタビューしてきました。

この記事を読むことで、長州産業のパネルの魅力を具体的に知ることができます。メーカーの担当者だからこそ知っている裏話も紹介していますので、ぜひ参考にして下さいね。

目次

長州産業はどんな会社?

長州産業は1980年に給湯器メーカーとして設立されました。太陽光発電システムの販売を開始したのは1998年です。

現在は、太陽光パネルと蓄電池が主要な事業であり、全体の売上げの9割を占めています。山口県に置いている本社に工場があり、太陽光パネルを生産して全国に出荷しています。

長州産業の工場の様子はこちらの動画で詳しく紹介されています。

長州産業の太陽光パネルの種類と特徴

長州産業では家庭用として主に3種類の太陽光パネルを販売しています。それぞれのパネルの特徴について教えていただきました。

プレミアムブルー「Gシリーズ」

ーープレミアムブルー「Gシリーズ」にはどのような特徴がありますか?

Gシリーズは長州産業で扱う太陽光パネルのハイエンドモデルです。太陽の光を浴びるとパネルが青色に見えます。可視光(目に見える光)だけでなく、紫外線も利用して発電できるのが一番の特徴ですね。

太陽光は虹にたとえると7色に分かれますが、従来の太陽光パネルは赤色に近い光や紫色に近い光では太陽光発電をしません。人の目に見えない紫外線は、太陽光パネルでも認識できませんでした。

パネルを青くすることで、紫外線を可視光に変換できるようになったため、Gシリーズは発電に紫外線も発電に使えるようになっています。

ーー紫外線を利用できるようになると変換効率は上がりますか?

変換効率は上がりますね。変換効率の数値は目に見えて変わりませんが、実際に屋根に取り付けて発電させると、シミュレーションで試算した発電量を上振れていることが多いです。発電シミュレーションを上回る発電量が期待できる製品だといえますね。

ジャパンブラック「Bシリーズ」

ーージャパンブラック「Bシリーズ」にはどのような特徴がありますか?

Gシリーズと比べるとシンプルな製品になっています。メイドインジャパンの太陽光パネルは長州産業だけなので、国産であることを強みとして販売していますね。

340Wの一般的なサイズや小さめのハーフサイズ、台形などさまざまな形のパネルを用意しているので、日本の幅広い屋根の形に対応できます。多くのお客様に太陽光パネルのメリットを受けてもらうために作っている製品ですね。

ーーGシリーズとBシリーズのどちらかを選ぶ場合、どのような基準で検討するのがよいでしょうか?

性能の高い太陽光パネルを設置したい場合はGシリーズがおすすめです。屋根の形が特殊な家ならば、設置に柔軟性のあるBシリーズが向いていますね。

購入する方にどのくらいの予算があるのかも選択基準になります。Gシリーズのほうが費用がかかるため、予算の関係でBシリーズを選ぶ方もいらっしゃいますね。

ほっとパネル

ーーほっとパネルにはどのような特徴がありますか?

太陽光パネルの中にヒーターを取り入れたモデルです。雪を検知するとヒーターが温まって、パネルの上に載っている雪を溶かすのが一番の特徴ですね。

地域貢献を考えて、一般的な太陽光パネルの設置が難しい豪雪地域に住んでいる方のために作らせていただいています。

冬でも発電量を保てるだけでなく、雪下ろし作業が軽減されるのが特徴なんですね。

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長州産業の太陽光パネルがおすすめの理由は?

長州産業の太陽光パネルがおすすめの理由は、発電量と保証です。

それぞれの内容について詳しく教えていただきました。

発電量

ーー長州産業の太陽光パネルは、変換効率や発電量について特徴はありますか?

変換効率に大きな特徴はありません。パネルを大きくすることで変換効率を上げるよりも、日本の狭い屋根に設置しやすいよう、小さめのパネルを作っています。

太陽光パネル1枚の変換効率を考えるのではなく、さまざまな形の太陽光パネルを組み合わせて限られた屋根のスペースを有効活用できるようにしています。

ほかのメーカーでは設置できないスペースでも、長州産業の台形やハーフサイズならば設置可能な場合があるため、全体の発電量を増やせる可能性がありますね。

まさに日本の住まいの事を考えて作られた太陽光パネルなんですね

ーー気温が高いと発電効率が落ちたりパネルの劣化が進んだりすると思うのですが、長州産業の太陽光パネルは温度の影響をどのくらい受けますか?

長州産業では3000時間の高温高湿試験を実施しており、3000時間経過すると太陽光パネルが少し劣化する程度です。高温高熱試験とは、箱の中をサウナのような状態にして、その中に太陽光モジュールを投入する試験です。

気温85度、湿度85%の日本ではありえない環境下に3000時間置いた場合、どの程度劣化するかを検証しています。高温高湿環境の1000時間は、通常の環境下での10年間にあたります。3000時間では30年間です。

試験結果から日本のような高温多湿な環境でも30年間は発電量を大きく落とさずに使用できること、30年経過しても引き続き使用できることが期待できますね。

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保証

ーー長州産業の太陽光パネルにはどのような保証が付いていますか?

モジュールの出力保証が25年間付いています。太陽光パネルの出力が一定の数値より落ちないことを保証していて、もしも、出力が落ちてしまった場合はパネルの交換が可能です。パワーコンディショナーなどの太陽光パネルの構成機器には、15年間の保証を付けています。

また、ほかのメーカーにはない特徴として、施工保証がありますね。太陽光パネルの設置には工事を伴うため、屋根に穴をあけたことで起きる雨漏りなどに対する施工保証を10年間付けています。施工保証をメーカーで提供しているのは長州産業だけです。

大事なマイホームに穴をあけることを不安に感じる方は多いと思いますので、お客様に安心してもらえるよう施工保証をメーカーで提供させていただいています。

充実した保証内容で、安心して購入できそうですね

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長州産業の蓄電池の種類と特徴

ーー長州産業では太陽光パネルだけでなく蓄電池も作られていますが、蓄電池にはどのような種類や特徴がありますか?

長州産業の蓄電池は大きく分けると、「スマートPVマルチ」と「スマートPVプラス」、V2H(電気自動車に充電した電気を家庭で使えるようにする機器)と連動した「スマートPVエボ」の3種類があります。

その中で、各家庭に合った蓄電容量のものを選んでいただけます。また、停電時に家全体で電気を使える全負荷対応タイプと限られた場所で長く電気を使える特定負荷タイプの2タイプを用意しています。太陽光パネルと蓄電池を一括制御できるハイブリット型蓄電池もありますね。

ーー家庭環境によってさまざまなものを選べるのはいいですね。蓄電池の大きさに特徴はありますか?

長州産業の蓄電池は他のメーカーよりもコンパクトな作りをしているのが特徴です。パワーコンディショナーを蓄電池の内部に組み込まずに外に出すことで、蓄電池ユニットをサイズダウンしています。

大きな蓄電池を置くスペースがない都市部や住宅密集地などの住宅でも設置できるような作りにしていますね。

こちらも日本の住宅事情に合わせた製品づくりが行われているんですね

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長州産業の脱酸素への取り組み

ーー日本では2050年までに脱炭素社会(二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする社会)の実現を目指していますが、長州産業ではこの先どのような取り組みをする予定ですか?

太陽光パネルを作っていることが、脱炭素に直結しています。太陽光パネルを作り続けて提案をし続けることで、2050年の脱炭素化やカーボンニュートラルにつながるのではないかと考えています。

ーー新世代の太陽光電池として注目されているペロブスカイト太陽電池を使った製品や事業などは考えていますか?

将来的にはペロブスカイト太陽電池を使った製品の販売を考えていますね。長州産業ではペロブスカイト研究所を立ち上げていて、ペロブスカイト太陽電池の研究開発を進めています。

従来の太陽光パネルの上にペロブスカイト太陽電池を載せるタンデム型を屋根に置いていくことを検討しています。ドーム型の屋根やマンションのベランダなど、今まで太陽光パネルが付けられなかった場所ではフィルム型のペロブスカイト太陽電池の利用を考えていますね。

さまざまなアイディアがあるのですね。実用化がとても楽しみです。

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長州産業の太陽光システムの価格は?

太陽光パネルを設置する際には、価格を気にする方も多いでしょう。海外製品と比べた価格や購入する際の注意点についても教えていただきました。

海外製品との違い

ーー海外製と比べた長州産業の太陽光システムの価格についてはどのように考えていますか?

海外製のメーカと比べると販売店での見積もりが高くなることがありますが、長い目で見ると長州産業の太陽光パネルのほうが安心して使い続けられると考えていますね。

また海外メーカーに限ったことではないのですが、メーカーが撤退するリスクがあります。残念ながら日本の販売店や太陽光関連の事業者でも、5年や10年経たずに撤退してしまう会社もあります

太陽光パネルは購入後、20年から30年と使っていくものです。なにかトラブルがあった際、メーカーが撤退していると交換や修理ができないケースもあります。

また、太陽光パネルに保証が付いていても、実際の交換や修理は販売店に任せている場合があります。製品は新しくなりますが、工事の足場代などが別途かかる可能性がありますね。

長州産業では、保証によるパネルの修理や交換はメーカーで対応しています。日本国産メーカーであることの責任を果たすため、お客様に長期に渡り安心して使用いただける製品づくりを行っています。

目の前の価格だけで判断せずに、安心して使い続けられるか先を見据えて選ぶのが大切ですね。

そうですね。購入価格が高くても、30年間でかかる維持費用を考えると、海外製よりも長州産業の太陽光パネルのほうがコストを抑えられる可能性があると思います。

海外メーカーだと短期間で撤退してしまうこともあるんですね。

購入のときは、そこまで考えてなかったという人も多いかもしれませんね。

購入する際の注意点

ーー太陽光パネルを購入する際に気を付けることはありますか?

屋根に影があると太陽光パネルの発電量に影響が出るので、設置して効果があるのかを現地調査してもらったほうがいいですね。

また、太陽光発電を何kW載せたときにどのくらい電気代の節約効果があるのかをシミュレーションで確かめるのも大事です。販売会社が必要以上の設備や容量の設置を提案しているケースもあるため、購入する前に容量が適切なのかを確認することをおすすめします。

ーーシミュレーションで確認することが大事なのですね。販売店が提示した価格が適正なのか判断する方法はありますか?

購入する方も十分に太陽光システムの設備について知識を持つことは重要です。販売店の方はプロフェッショナルですが、任せっきりにしないで、自分でも調べて理解し、知識を付けるのがよいと考えています。

販売店から話を聞くだけでなく、メディアを利用して自分でも情報を集めて判断するのが大切ということですね。

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まとめ:太陽光パネル選びのアドバイス

今回のインタビューでは、長州産業の太陽光パネルの特徴や太陽光パネルの選び方について役立つ情報をお聞きできました。

太陽光パネルを選ぶ際には価格だけを見て決めるのではなく、安心して使い続けられるかも考えることが大切です。太陽光パネルは20年〜30年間使い続けることになるため、保証や耐久性が重要になります。

長州産業の太陽光パネルは過酷な高温高湿試験に3000時間も耐えており、他社のメーカーにはない施工保証が付いています。日本国産メーカーであることの責任を果たすため、「メイドインジャパン」の太陽光パネルを作り続けていくことを語ってくださいました。

安心して太陽光パネルを使い続けたい方は、信頼できる国産メーカーの長州産業の太陽光パネルを選んでみてはいかがでしょうか?

太陽光システムのご相談ならレオフォースにご相談ください。

太陽光パネルの導入が本当にお得かどうかは、家の立地や電気の使い方、補助金の有無などによって変わります。シミュレーションを行わなければ、具体的なメリットは分かりません。
レオフォースでは1000件以上の経験を活かし、一軒ごとに最適なプランを提案。お客様に利益が出ないと判断した場合は、設置をおすすめしないこともあります。まずは無料シミュレーションを試してみてください。

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